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そろそろ3時か…今度はお喋りを楽しむ女性や学校帰りの学生が増える頃だなーなんて思っていたら、意外な人が訪れた。

「いらっしゃいませー…って、遊星に十代…!?」
「あれ、アテムさん?」
「バイト先、ここだったんですか」
「え、あ…言ってなかったか?」
「はい。場所までは」
「えっと、とりあえず席まで案内するぜ」

驚いた。まさか遊星と十代がここを訪れるなんて…でも、ちょっと嬉しい。ちょっとなのは恥ずかしいから。

「注文が決まったら、声かけてくれ」
「もう決まってるぜ!オレ、苺パフェとカルピスソーダ!」
「オレはコーヒーで」
「十代は苺パフェとカルピスソーダ、遊星はコーヒーだな?かしこまりました、少し待っててくれ」

オーダーを紙に書いて、急いで裏に引っ込む。やっぱり恥ずかしい!顔、赤くなってないよな…

******

「お待たせしました。苺パフェとカルピスソーダ、コーヒーです」
「美味そー!いただきまーす!」
「ありがとう、アテムさん」
「あ、いや…これ仕事だから…」

遊星、カッコイイぜ…微笑んだとことか、ひとつひとつの動作が綺麗で…凄い、いい絵になるぜ。ってまてまて!今は仕事中。こんなこと考えてる場合じゃ…!

「…?アテムさん?」
「へ、あ、これ、ここに置いとくぜ!!」

ばん!と音を立てて、オーダー表を置いてしまった。ああああ!もう恥ずかしい!これじゃ、本当に…ただの遊星バカじゃないか!!

「アテムくん、だ、大丈夫かい…」

店長さんまで心配してくる。大丈夫とは言ったけど…ダメだ。顔赤いままだ…

(それだけ遊星のことが好きなんだ)

あ、お客さんが呼んでる。行かなきゃ。顔が赤いのは…ごまかせば大丈夫、だよな…


未来青年と古代少年―とあるカフェの王様―

(この日からカフェの人気店員には…)
(恋人がいるんじゃないかと噂が立ったとか)


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