リクエスト | ナノ



日常ナースさんごっこ続き(1)

(下にある日常ナースさんごっこの続き)
(そちらを踏まえていただけると分かりやすいです)



足ですこしつついてやっただけなのに、あっけなく達してしまった伊勢ちゃんはフェラチオも勝手に切り上げふうふうと息を整えるばかり。

「ここの病院はどうなってんだよ、病人の看病もろくにしねぇでナースばっかり勝手に気持ち良くなって」

伊勢ちゃんが吐き出したものを処理したあと、赤らむ頬に指をかけながら、その台詞はするりと零れた。性的な興奮がざわざわと這い上がるたび、清潔な白のシーツやカーテンや、ひっそりとした夜の館内や薬品の匂いまで想像できる気がするのだ。

そんな風にのめり込んでいく俺とは対照に、いちど射精した伊勢ちゃんの目には冷静すぎる黒色が戻ってきていた。

「……なんですかそれ」
「クレーマーのモノマネ」
「まじでなんなんそれ……」
「あー? おれさまに楯突こうってのかこのやろう」

棒読みで言いきってやれば、伊勢ちゃんの目に嘲るような色が浮かぶ。

「もーいいっすよどうでもいい寒いノリやめてくださいよ」
「って言いながら何立ち上がってんの」
「え?」
「何勝手に終わろうとしてんの、終わんないよ。俺まだ満足してないからな」

着替えに行くつもりか、服を直しながら立ち上がった伊勢ちゃんの腕を反射的な強さで引くと、油断していた伊勢ちゃんはぐらりとバランスを崩した。見逃さず、身体を支えるふりをして腕の中に誘いこむ。伊勢ちゃんが尻を打ったのは、図ったように俺の足のあいだだった。逃がさないよう上半身をぎゅっと抱けばばとたんにきゃんきゃん吠えはじめる。

「そんなんそっちのさじ加減じゃないすか! 俺高岡さんが満足するまで付き合わなきゃいけないんすか!」
「メシ屋で一万払ってコンビニ弁当出てきたら納得いかないだろ? 高い金払ってるんだからそれ相応のサービスがないと」
「ここまでゲスい人だったんですねあんた……!」
「そうだよ当たり前だろ、とっくに気づいてると思ってた」

平気な顔でうなずいたあとは、ちょっと黙ってろと言う代わりに耳を噛んで乳首をねじる。そして今だ解放されず昂ったままの自身をぐいぐい腰元に押し付けてやる。一度射精したあとの伊勢ちゃんは驚くほど敏感になっているので、この程度の威圧でも簡単に大人しくなるから楽だ。

「そもそも俺いまどっちかっていうとがまんしてるだよね。伊勢ちゃんが自分の満足したタイミングでお口とめちゃったから、俺半端なところでじらされてる状態なんだよ。それで自分はもう気持ち良くなったからおしまい、ってさすがに勝手すぎるだろ。そう思わないわけ?」

むちゃくちゃなことを言っていることには薄々気がついているが、俺も興奮しているから仕方が無いことにしてもらいたい。伊勢ちゃんが嫌がるようにうつむくとうなじがあらわになるので、そこに舌を這わせながらとがりはじめた乳首をさらにきつくつまめば伊勢ちゃんの声は小さくしぼんでいく。

「お、思います……」
「うん」
「ごめんなさい……」
「謝んなくていいから、どうしようか? なにしてくれるの」
「えっと……ふぇ、フェラ?」
「えー俺フェラもう飽きたんだけど」

伊勢ちゃんは快感に負けていくと、身体中の力が抜け俺に半身を預けるような姿勢になる。俺に背中をくったりまかせる一方、下半身はどんどん無防備になり、短いスカートもふたたびずり上がって下着をつけていない分かなり際どい姿勢になっている。白い太ももと黒いガーターベルトをするすると撫でながら、つぶやく。

「挿れたいんだけど俺重病人で動けないから、準備とか全部自分でやってくんない?」

もはやコスプレというよりイメクラというよりただの茶番みたいなものだ。それでもやっぱりナース服を最大限に楽しもうとしてしまう自分の貪欲さに、我ながら呆れ笑いが浮かびそうになったけれど、行為の熱をじわじわ思い出した伊勢ちゃんは熱っぽい目で肩越しに俺を振り返る。

「準備……、って、どうやって」
「自分で解して。それやらないと痛いのは自分だろ」
「じゃあ、あっちでやってきま……」
「ここでやって」

逃げだそうとした伊勢ちゃんの身体を、一層強めた腕の力で押さえつける。

「見ててあげるから」
「や、でも……」
「大丈夫。見るだけだし、俺がするより伊勢ちゃんのペースでやれるほうがいいだろ?」

まるでそれしか手段がないかのように、迷いなく言い切ってやれば伊勢ちゃんの指はおそるおそる足の間へ滑っていく。剥き出しの性器を通り過ぎた指はさらにその向こうを目指すので、俺ははんぱに開いた足を後ろから抱え込む。伊勢ちゃんはもう自分のタイミングで足を閉じることはできず、諦めたように背中を俺に預けて深く座り、腕を伸ばして後ろの窄みをいじりはじめる。






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