5. love

大吾さんは私との約束の時間に間に合うように頑張って仕事を終わらせてくれたから、予定通り夕食を楽しむ事ができた。
頑張って作ったビーフシチューを美味しい美味しいと言いながら食べてる大吾さんを見て、これ以上ない幸せを噛み締めた。
大吾さんが用意しておいてくれたワインも美味しい。
食事を終えてひと段落し、早く渡したいとそわそわしていた私は早速ネクタイの入った紙袋を大吾さんの元へ持って行き、その場で開けてもらった。
「いい色だな」
ネクタイを眺めたあと、大吾さんは自分の胸元にそれを持っていき、「どうだ、似合うか?」と私に見せてくれた。
「すごい似合ってます」
ニコニコしながらそう言うと、「ありがとな。大事にする」と言って私の手を握ってきた。
「実は俺からもプレゼントがあるんだ」
立ち上がった大吾さんは一度私から離れ、寝室に行ったかと思いきやすぐリビングに戻ってきて、細長い小さな箱を手渡してくれた。

ドキドキしながら箱を開封すると、そこには部屋の蛍光灯の光が眩しいくらいに反射して輝く、一粒ダイヤのネックレスが入っていた。
「凄い綺麗……!」
「なまえみたいに綺麗だろ?」
キザな台詞を言いながら大吾さんは私の持つ箱からネックレスを取り出して、背後に回って髪をかき分けてきた。
そして、その輝くネックレスを私の首につけてくれた。
「似合いますか?」
「ああ。本当に綺麗だ」
大吾さんが私の事を考えてこのネックレスを選んでくれたんだと思うだけで嬉しくて、溢れる想いを伝えるべく力いっぱい大吾さんの胸に抱きついた。
大きな大吾さんの胸はいつも通り暖かい。
優しく抱きしめ返してくれて、私達は久しぶりのキスをした。
このまま始まってしまうんじゃないかと思ったその時。
「実はもう一つプレゼントがあるんだ。
……いや、"プレゼント"と言うより"お願い"になるかもしれないな」
「お願い?」
大吾さんの顔が何だかニヤニヤしている。
嫌な予感しかしない。
「とりあえずシャワー浴びないか? たまには泡風呂でもやるか」
気になった私は何度もその"お願い"とやらを聞いたけど、泡を顔に付けられたりして結局教えてくれなかった。
さんざん泡風呂を楽しんだあと大吾さんは先に出ると行ってそそくさと浴室から出て行ってしまい、その姿を見て私は再び嫌な予感がした。
その嫌な予感は洗面所に置いてあった紙袋の中身を見て、見事に的中した。
「これを着ろって事ですか?」
セクシーなサンタコスプレを広げ、大吾さんに問いかける。
ベアトップタイプのワンピースで、背中はかなり大きく開いている。
胸元には白いファーと赤いリボンがついていて、スカートの丈はかなり短い。
これを着るのはかなりの勇気が必要そうだ。
それとオマケに帽子付き。
「嫌か?」
お風呂上がりでまだ薄着なままの大吾さんは、さっきワインを飲んだのにもかかわらずまたビールを片手に持っている。
「……正直言うと、嫌……ですね」
「そうか……」
露骨にガッカリされてしまい、少しだけ良心が痛んでしまう。
やっぱり男の人ってこういうのが好きなんだなぁ、としみじみ思った。
どうしようかな、なんてちょっと悩んでいたら、落ち込んだ顔をした大吾さんが後ろから抱き締めてきた。
そして、誘惑するように耳元で囁く。
「今日はクリスマスイブで特別な日だよな?」
「っ……」
体に火が着いた感覚がした。
大吾さんの甘い吐息が耳にかかり、抱き締めている腕に力が入る。
正直かなり恥ずかしいけど、大吾さんが言うように年に一度のクリスマスで特別な日だから、着てみてもいいかもしれない。
それに、これを着て見せたら興奮してくれるかも。
そう思うと急に乗り気になってきた。
「じゃあ……恥ずかしいからあっちの部屋で待っててください」
そう言うと大吾さんは嬉しそうな顔をし、「分かった」と言ってリビングから出て行った。









「……想像以上にいいな」
実際に着てみるとかなりスカートは短いし、胸元も大きく開いている。
ベアトップだからブラの紐が見えてしまうと思い、ブラは着けないでそのまま着てしまった。
それはまだ大吾さんに知られていないけど、変にドキドキしてしまう。
「恥ずかしい……です」
着た事を後悔しつつもじもじしていると、大吾さんが私に近付いて上から舐め回すように眺め始めた。
「写真撮っちゃダメか?」
「しゃっ、写真?! ダダダメです!」
こんな恥ずかしい格好を残しておくなんて絶対無理。
万が一誰かに見られたら死ねる。
「そうだよな……。じゃあ、これでもかってくらい目に焼き付けておくか」
ニッコリ微笑みかけると、大吾さんは私を抱き締めてキスをしてきた。
すぐに舌が口内に侵入してきて、応えるように私も舌を絡めるとキスはどんどん深くなっていった。
大吾さんの手が腰を撫で回す。
だんだん息が上がってきて、唇と唇が離れたと思ったら耳たぶにキスをしたあと甘噛みしてきた。
「めちゃくちゃ興奮する」
その言葉に私の体は喜び、下半身が疼いた。
最初は着るのに抵抗があったものの、いざ着てしまうと気分が盛り上がって大吾さんのいやらしい視線にやたらと興奮してしまう。
ベッドの上に連れて行かれると、大吾さんが上からのしかかってまた舌を絡めたキスをしてきた。
「脱がすのもったいないな……」
惜しそうにそう言いつつも私の胸元のファー部分を掴み、それを勢い良く下へずらしてきた。
その勢いで胸がぷるんっと姿を現し、既に硬くなっているであろう胸の頂点が大吾さんの口の中へ入っていった。
「あっ……」
大吾さんの口内でころころと転がされ、時折強く吸われると体が縦にビクつく。
私の反応を楽しむように舌で弄びながら、空いている方の膨らみを形が崩れるくらいに荒く揉んできた。
「んっ……だい……ごさっ……」
「……可愛いな……なまえ……」
お互い、息が上がってきた。
胸の膨らみを触っていた手が次第に下半身へと降りてきて、それはスカートの中へ侵入していく。
下着越しに秘部を撫でたあと、大吾さんは胸の頂点から口を離して、ベッドに横になる私を上から眺めてきた。
両手でスカートを捲り上げると、中からサンタのコスプレと同じ色をした真っ赤な下着が姿を現し、それの面積の小ささに今更恥ずかしくなってきた。
気合い、入れすぎたかも……!
『クリスマスだから』と自分に言い聞かせてセクシーな下着を選んでみたけど、いざじっくりと見られるともっと普通のにしておけば良かったと後悔してしまう。
大吾さんはハァ、と小さく溜息をつき、広げている私の足を掴んでふくらはぎにキスを落とした。
「どれだけ俺を興奮させたら気がすむんだなまえは……」
そう言うとふくらはぎにキスをしていた唇は一気に赤い下着へと到達し、愛液で濡れてしまっているであろう部分に何度もキスをしてきた。
「ひぁあっ……!」
まだ下着越しに軽くキスをされただけなのに、大袈裟なくらい体がビクビクと跳ねてしまう。
指で下着を横にずらして直に舌が触れると、私が一番気持ち良いところを執拗に攻めてきた。
「やっ、だめっ……ん……すぐイっちゃう……」
大吾さんの髪に指を絡め、そっと押し返すように気持ちの抵抗を見せてみるものの、むしろ激しくなるばかりで。
「イっていいぞ」
そう言って大吾さんは更に激しく突起を刺激し、私はあっという間に果ててしまった。
ぐったりする私を横目に大吾さんは着ていたシャツを脱ぎ捨ててベルトを外し、下着の中で苦しそうな程にパンパンに膨れ上がったそれを解放した。
避妊具をつけようとしだした大吾さんの手を止め、まだ乱れている呼吸を整えながら彼を見上げる。
「私も……大吾さんを気持ちよくしたいです」
大吾さんはいつも私の事をイかせたあとすぐに挿入するから、実は口でしてあげた事がない。
今日はクリスマスだし気分も乗ってるから、たまには大吾さんにも気持ちよくなってもらいたいな。
大吾さんは少し驚いた顔をしていたけど嫌な気はしなかったらしく、ベッドから足を下ろして腰をかける状態になってくれて、「こっち来て」と私に向かって手招きをした。
私はベッドから降りて大吾さんの足の間に行き、大きく硬くなったモノをそっと口に含んだ。
ん……おっきいからうまく舐められない……
手で上下に擦り付けながら歯が当たらない様に舌を絡めると、頭上から大吾さんの色気のこもったため息が聞こえてきた。
気持ちいいのかな。
頭を上下に振って口で出し入れしていたら、被っていたサンタの帽子の上から大吾さんの手が頭を撫でてきた。
「なまえの口ん中、気持ちよすぎる……」
そう漏らす大吾さんをチラッと見上げてみるとすごく気持ち良さそうな顔をしてこちらを見つめていて、その艶めかしい表情にムラッとしてしまう。
もっとその顔が見たいと思った私は手と口の動きの速度を更に上げてみた。
すると大吾さんは慌てた様子で上下する私の頭を掴んで動きを止めた。
「ダメだ、マジで出ちまうっ……。なまえの中でイきたいからもう挿れていいか?」
余裕のない必死な言い方に胸がときめいた。
「私も……挿れて欲しいです」
そう言って再びベッドの上に上がって寝転がると、素早く避妊具を装着した大吾さんが私の上にまたがってきた。
「今日のなまえは可愛すぎて我慢する余裕がない」
そう言って私の脚を大きく開き、濡れた秘部に大吾さんの硬くなったモノを宛てがうと、容赦なくそれを一気に挿入してきた。
「ああーーっ……!!」
突然の快感に全身が痺れる感覚に襲われる。

びちょびちょに濡れていた私の秘部と大吾さんのそこが激しくぶつかり合い、卑猥な音が部屋中に響き渡り始めた。
いつも優しく抱いてくれる大吾さんは今日はいなくて、私が「ダメ」と声を漏らしてもそれを聞いてはくれない。
短時間とはいえ激しく突かれた私はあっという間にへなへなになってしまった。
そして大吾さんは上体を起こした状態で腰を打ち付け、下で喘ぐ私を見下ろしながら乱れた呼吸をしている。
「ヤバイッ……これ、ちょっとエロすぎるな……」
服からはみ出している胸は上下に激しく揺れ、スカートは上にめくれあがり、帽子は脱げてベッドの隅に落ちていた。
「待っ、て……やっ、……ああっ」
耐え難い快感に何も考えられなくなってしまう。
大吾さんはピタリと動きを止まって一度半身を引き抜くと、仰向けだった私の体を回転させてバックの体勢にした。
大吾さんにお尻を突き出すように四つん這いの状態になると、今度は後ろから、そして一気に挿入してきた。
「んぁっ!!」
私の腰に手を添えながら、奥の奥まで打ち付けるように腰を押し付ける。
「悪い……ダメだっ、もう出る」
我慢ができなくなった大吾さんは小さくうめき声をあげ、私に謝りながら更に激しく腰を打ち付けてきた。
悲鳴に似た声で名前を呼ぶと、大吾さんは後ろから私の片腕を掴んでキスをしてきた。
腰を打ち付けながらのキスは酷く不安定だけど、身も心も繋がってる感覚が気持ちよくて堪らない。
掴まれてる腕が痛いけど、気を使う余裕がなくなるまでに私に夢中になってるのだと思うとそれさえ興奮材料になってしまう。
そして最後、耳元で「愛してる」と囁かれてると、私も大吾さんとほぼ同時に達してしまった。












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