『また ころすの?』 [ 6/9 ]
「死ねよ!死んでくれよ!なんでだよぉ…。名前…」
ナイフで何回も、何回も。
何回も、何回も、何回も、何回も私を刺す正臣。
別に痛くないし、苦しくない。
その攻撃も避けないし、反撃もしない、無意味だから。
「ごめんね…」
「っつ!謝るなら!謝るなら死ねよ!」
ぽつぽつと私の頬に落ちてくる涙、私はもう暖かさも感じ取れないけどひどくその涙は暖かくて。
私が居てはいけない存在だと思い知らされて。
「なんで…、なんで名前が…」
「ごめんね…」
私の温度が無くなった手で正臣の涙を拭おうとする、けど骨が折れてるのかいう事を聞かない手。
自分がなんて無能だという事を思い知らされる。
「触るな!」
「あっ…」
パンッと私の手を払いのける正臣、そっか触っちゃいけなかったけ…。
実感する、もう自分は幸せになっちゃいけないんだと。
『また ころすの?』(その答えはすでに理解していて)あとがき
正臣夢という事でしたが…、何これ?
と思った方が多いと思うので此処に書かせて頂きます。
この話しでは、夢主はゾンビみたいな存在になってます。
無害だけどばれたから恐れられて、こうなってしまった。
正臣は他の人に殺されてしまうなら自分がということで夢主を殺そうとするが、夢主はゾンビなので死なず。。。となっています。
こんな小説をココまで読んでくださった皆様ありがとうございます。
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