夜の街で


寄り添ったり
離れていったりして
ふくらんでゆく街を見てた
急ぎ足のひとびとはただ、
通り過ぎてゆく風
髪が車のライトに照らされ
ゆれては、心細く
帰る場所が無い虫たちは集まり
熱さを感じて羽を燃やし合っていた
いつだって独り
この瞬間
見えすぎた夜に目をこらして、
光りのなかで手を振るあなたを探した





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