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それからというもの彼女はいないといった先生が頭から離れずにずっと悶々と考え込んでしまい馬鹿みたいにチャンスはあるかもなんてことを考えては消すを繰り返している
「斗亜くん」
ふと、自分の名前を呼ばれ声の主の方を見ると神崎先生で色々と考え込んでしまっていた俺はまともに先生の顔が見れず俯き"何ですか?"と答えると
「もう解散したんだけど、どうしたの?どこか体調でも悪い?朝はそうでもなかったみたいだけど」
と痛いところを突きながら話してくるもんだから
「うっ、うるさいです!帰ります!」
と少し大きな声でそう言ってしまった
その時の神崎先生の顔は吃驚した表情を見せたが、そのあとすぐに"さようなら"と言って送りだしてくれたので俺は一瞬見惚れるものの走ってその場を後にした
多分、というか絶対顔が赤くなってた・・・
恥ずかしい・・・
校門のところまで走ってくるとそこには見慣れた車が
車のそばによって窓ガラスをコンコンと軽くノックするとドアが開き玲が「入れ」と促されたので助手席に乗り込んだ
玲がわざわざ来るまで迎えにくるって事はたぶん仕事なんだろうなと思い人気タレント『アリス』のスイッチを入れ
「今日は何の仕事?」
と聞くと、玲は「今日は雑誌の撮影がある。そして明日は朝から仕事が入っているが学校は休めそうか?」
なんて聞いてくる
どうせ、仕事が入っているってことは休めないんだろーなんて思いながらも
「OK。学校に連絡入れとく。」
と玲に伝えると"ならいい"と無愛想な返事が返ってきた
連絡するって言ってもいつ電話しようか…
なんてことを考えているうちに今日の撮影現場に着き俺は『アリス』として仕事をこなすんだ
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