人魚姫


ある日公務で船に乗った。
そしたら嵐が来て船から放り出されてしまった。
あぁ、たまに真面目に仕事したらこれだ。
オレがいなきゃこの国は…あんまり困らないだろうけども。船に乗っていたのが優秀な兄上じゃなくて良かったな国民たちよ。
波に揉まれて目も開けていられなくて、海に深く吸い込まれる感覚を最後にオレは意識を失った。


「ン、けほっかふっ」

そして気が付いたら目の前にイケメンがいた。しかも口と口が合わさっている。朦朧として頭が働かないけども、どうやら人工呼吸されていたらしい。

「はひ、はっも、へい…ンン…っ」

もう平気だと言おうとしたら何でか舌が入ってきた。

ちゅっちゅるぐちゅぐちゅじゅぷっ

「はぁ…舌すごい柔っこい…いい拾い物しちゃったなぁ…ふふ、慣れてないの?かわい…」
「んんぅ…っ

上顎をなぞりながら奥まで潜り込んできて、縮こまった舌を絡めとられて、角度を変えて何度も何度も啜られて変な声が出てええい止めんか恥ずかしい!

「この、んふぅ、ンッやめ、んぁ…っァっァっンンン…ッ」

じゅるっちゅっちゅっじゅるるっじゅぷっちゅっぢゅぅぅぅっ

「ン、こっちはどうかな…はぁ、ちゅっん…こっちも柔らかそう…」

抗議の声を上げようとしたら濃厚なキスをしながら後ろの、その、尻の穴に指を這わされてもう変な声が出て恥ずかしい所の騒ぎではない。このままではまずいと頭の中で警鐘が鳴り必死で暴れたが目の前のイケメンが動じる事はなく、むしろ足に当たるヌラリとした感触にこっちの方が動揺した。この滑らかな質感…しかも逆に滑らせるとゾリゾリする…まるで魚の鱗のような…。
まさかこれが噂に聞く人魚かと、足でその下半身を挟み確かめる為に擦っていたら、口を離したイケメン人魚が熱い吐息と共に「いやらしい」と吹き込んで。


ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅじゅるるっじゅぷっじゅぷっぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱんぱんぱんぱんじゅるるるるぅぅっ

「ンぉっんふっふぅっンッンッンッンンンーーーッ

舌を啜られながら穴を推定三本の指で抉られて擦られて捩じ込まれて危うく白目を剥きそうになる。少なくとも身体がガクガクと痙攣しているせいで目の焦点はまるで合わない。

「んふっふっンふぅぅぅーーーッ

びゅくっびゅるるっビクンッビクンッ

「ふふ、またいっちゃった?キスと指だけでこれなら、ン、ちゅっ、人のいうセックスをしたらどうなるんだろうね?」
「ふっぅぅぅ…っ

聞きながらべろをジュルッと吸い上げて穴をぐりっと引っ掻くもんだからまたもビュクッとイってしまう。

「はぁ…すごい締まった…。期待してるの?僕には人の生殖器はないのに?まさか他の人間とセックスしようなんて考えてないよね?」
「んゃっぁッンッひっはっぁはっあひッィイッィイッィイッぃいイ…ッ

光速で指を出し入れされて擦られたそこが熱を帯び足がガクガクと空を切る。ビュクビュクッと薄い精液を吐き出して気を失ったオレの耳に、人魚の声がこびりついた。

「可愛い人。人間の足を手に入れてすぐに会いに行くからね」



「という事があったのです」
「ほぅ。伝説の人魚に助けられたと」
「そこではありません。変態の人魚に痴漢をされたのです。私はもう心身ともに疲弊しきっているのです。お分かりですか兄上」
「公務をサボって街へ繰り出そうと思える程には回復しているようだが?」
「違います。街へ出て鋭気を養わなければ仕事が手に付かない程疲弊しきっているのです!」
「疲弊している人間は三階の窓からロープを使って外に出ようなどと思わない。ロバートももう歳なんだからあまり心労をかけてやるな。さっさと仕事へ戻れ」
「ぐぬぬ」

海に落ちてから一週間、代わり映えのしない日々にあれは夢だったのではと思い始めた頃、兄上の塩対応にいじけたオレは世話係のロバートを撒いて街へと繰り出したのだった。

とりあえずシャルロットちゃんの所にでも〜と久々の城下にルンルン気分で歩いていたら、人の賑わう大通りでふと綺麗な男と目が合った。
おや、どこかで見たような。と思うより先に身体が動いた。横路に入りよそ者に迷路と言わしめる入り組んだ路地を駆け抜ける。
あのお綺麗な顔は間違いない。あの時の変態人魚だ。なぜか足が生えていたけど間違いない。え、なんで足生えてんの?怖!
ロープを張って干してある洗濯物を掻い潜り、突如開いた裏口のドアを華麗に避けてひた走り、そろそろ撒けたかと大通りへ続く狭い路地裏でゆっくりと呼吸を整える。
日の当たる通りへ慎重に近づいて、ほんの少し顔を出して、奴がいなければダッシュで王宮へ逃げ帰ろう。あそこならとにかく尻の安全は確保できる。
と路地裏を進んだ所で後ろからするりと腕を回された。ヒッと声を上げて逃げ出そうと足を踏み出すも思いの外強い力で抱き締められガクンと膝を折ってしまう。

「つーかまえた」

耳に吹き込まれてゾワッてした。まずいこれは本当にまずいオレの尻がピンチすぎる。

「誰ふがッンンーッ」

燦々と日に照らされた大通りにすがるも、羽交締めの上に口を塞がれて這う事も叫ぶ事もままならない。
そしてそのままズボンを引き下げられ穴にぬちゅっと熱い何かをこすり付けられ、数日前にバカになったそこにグニュっとそれが押しつけられて、ってえっまさかここで?ここで?

「はぁ…可愛い。このあいだ期待させちゃったいやらしいここ、今日はちゃんと満足させてあげようね」

最初は優しくシてあげる、と言いながら全く優しくない質量が押し入ってきた。



「ンふっぁう…あーーーー…やぁぁーーーーっ

さっきからずっとトロトロとイキっぱなしでまるで力が入らない。

ずろろぉ…ずにゅぅぅ…っ

「んひぃ…くぅぅん…っ

びくっびくんっびくっびくっびくんっびくんっ

血管ビキビキの極太ちんぽでグリュゥゥっと奥の襞まで押し潰されて、高く張り出したカリで入り口までズロロロォっと引っ掻かれて、ケツの中をじっくりねっとりちんぽの形に変えられて頭が沸騰しそうになる。

「そんなに可愛い声出すと誰か来ちゃうよ?」
「ふっぅンン…っ

それとも見られたいのかな、と吹き込まれて、唾液がどぷっと湧き上がった。
溢れたそれが、口にねじ込まれていた指を伝いはしたなく伸びてねっとりと土を黒く濡らす。
待てこの反応じゃまるで本当に見られたいみたいじゃないか。
とかろうじて沸騰してない頭で思い至り。

「んふ…ちゅぅっらめぇ…

ぐちゃぐちゃな顔のまま振り向いて溢れる唾液を指ごとぢゅぅぅぅっと吸い上げて懇願したらイケメンがお手本のような舌なめずりをしてむしゃぶり付いてきて涎も舌も啜られてちんぽがぐぽぐぽ奥にきて。

じゅるるっじゅぷじゅぷぐぽぉっばちゅばちゅぼちゅぼちゅじゅるるっぢゅぅぅぅぐぽッぐぽッドチュドチュドチュドチュじゅるるるるぅぅっ

「ンふぅぅっンっふっんはっおほっンぁっあはっンうぅぅぅ…ッ
「はぁっ人間のセックスってこんなに気持ちがいいんだね」

相手が君だからかな、なんて女だったらイチコロの台詞を吐きながら結腸までねじ込んで更にゴリュゴリュ抉ってきて。

「ふふ、僕の性器ずっぽり入ってるね。こんな奥まで」
「ンひっぁひっふぉっぉほっしょこっしょこぉオっ

下腹を押されながら硬いちんぽでずんずんされて。

「ん、ここに僕の精液いっぱい注いであげようね」
「ンぉっふぉぉ…っ

ぱんぱんぱんぱんドチュドチュぐぼっドピュッびゅるるぅぅッ

「ひっはっおほっンふぅンンーーーーッッッ

ぢゅるるぅぅぅっびくんっびくんっびくんっびくんっ

結腸に精液叩きつけられながらべろちゅーで舌啜られて頭も身体も沸騰した。

「ふふ、まだまだこれからだよ」

ぢゅぽっぢゅぽっぢゅぽっぢゅぽっ

「ァは…も…らめぇぇぇ…ふッンっんほぉっちんぽっちんぽっちんぽぉぉっ



「なぜお前がここにいる」
「彼はお前の世話係だ。ロバートに代わり今日から住み込みで勤めてもらう」

朝、王宮に何食わぬ顔で立つ変態人魚に問いかけると隣の兄上から恐ろしい答えが返ってきた。

「お待ち下さい兄上!断固反対です!こいつは例の変態人魚ですよ?!」
「何を言っているんだ。彼の足が魚に見えるか?」
「それは…私にもよく分かりませんが…しかし…!」
「レオン王子」

変態人魚のイケメンな声が静かに響いて身体がビクッと震えてしまった。

「今はお食事の時間です。あまり騒ぎ立てぬよう」

人さし指を気障ったらしく口に当てる変態人魚。王族にたかが使用人がそんな口を叩いていいとでも?と言ってやりたいがここで歯向かうには弱味を握られ過ぎている。

「おぉ、あのレオンを黙らせるとは。世話係に適任だな。やんちゃな弟だがよろしく頼む」
「兄上!」
「えぇ、お任せ下さい」


こうして変態人魚がオレの世話係になり、

「全く、お食事中に声を荒らげるいけないお口はこれですか?」

ちゅっちゅぅっれろれろぢゅるぅっ

「ンふっふぅン…っ
「ン…ふふ、悪い子には躾をしなきゃね」

事あるごとに躾と称したセックスをされ、

「ほら、反省した?反省したらご褒美に僕の精液たっぷり中にあげようね」

ぱんっぱんっぱんっぱんっずちゅっぶちゅっずりゅっずりゅっ

「ァっくぅっやぁっ中っはひっらめぇっ
「ふふ、じゃあずっとこのままだね」

ドチュドチュドチュドチュずぱんっズパァンッパンパンパンパンドチュドチュズパァンッ

「ふぉッひゅごッぉほっぉほおぉ…ッひたっはんしぇえしたぁぁッ

街に逃げても追い詰められてお仕置きされて、

「らめぇちんぽしゅごぃぃっこわっ壊れぅぅぅっ
「んー?そんなに声出していいのかなぁ?みんなが何事かと寄ってきちゃうよ?」
「ンンンッらめっらめぇぇぇ
「じゃあ王宮へ戻ろうか」
「ひぅもどるっもどるぅ
「ふふ、お部屋に戻ったら反省するまでもっと凄いことしてあげようね」

王宮へ連れ戻されて足腰立たなくされるもんだからオレの素行がよくなったと社交界で評判になっているらしい。


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