俺の声を聞け


今日はオレの大好きな声優、まゆちゃんの握手会。
まゆちゃんはぁはぁまゆちゃん。
エッチの時に一段と高くなる声マジ天使。
天使にこんな事しちゃってるって背徳感も手伝ってまゆちゃんの声で抜くときの気持ちさはハンパない。
最近見たアニメではいやらしい言葉いっぱい言わされて淫乱って責められて最後には自分で淫乱宣言はぁはぁはぁ。
まゆちゃんごちそうさま!いつもお世話になってます!

周りもそんな男ばっかりなんだろう。良くて中の下な野郎ばっかりが集まっている。
その中でただ1人異質な男がいた。
背が高くてイケメンで腕も足も組んで壁にもたれるというTHE・オレの敵って感じの野郎だ。
なんだその長い足は。嫌みか。
と、そのイケメンに通りがかりのスタッフが挨拶をした。
おお関係者か。
物珍しくて見ていたらハタと目が合った。
そしてニヤリと笑われた。

…蔑まれた、だと…。
ちくしょう、オタクにも市民権を!
いやそんな事よりもだ。今はまゆちゃんとの逢瀬に全神経を注がねばなるまい。
イケメンなんぞオレの視界には入らない!嫌なものは見ない!これオレの鉄則!

オレの人生にミリ単位程の価値もないイケメンを頭から追い払うと、オレはまゆちゃんを思って俄かに緊張し始めた。
するとトイレに行きたくなる。
握手会まであと30分。
オレは万一の粗相もないようにとトイレへ向かう事にした。

会場のトイレは混んでいたので、ちょっと歩いて某ファーストフードのトイレを拝借。
誰もいないので直ぐに用をたせた。
そんで直ぐに戻ろうとドアをくぐったその時、トンっと胸を押されてオレはトイレに逆戻りした。

「来ると思ってたよ」

あれどっかで聞いた声だな。
とか、そんな悠長な事を考えていた自分を殴ってやりたい。

そうだ、きっと事はまゆちゃんの最新アニメを見たあの時から始まっていた。
いや、実はそのもっと前から。


『見えるか?オレの指がねばねばだ。足までぐちゃぐちゃにして…いやらしいまんこだな』

テレビから聞こえる声にオレはゾクゾクと身を震わせた。
なんだこの声。なんか、腹に来る。
オレは大好きな声優、まゆちゃんの高くていやらしい喘ぎ声をオカズにしながら、耳に纏わりついてくるような男役の低くて色っぽい声にイケメンボイスまじ滅べと念じていた。

『腰が揺れてるぞ?ん?どうして欲しいんだ?』

画面では男がまんこに指を二本突っ込んでそのまま焦らしプレイの真っ最中だ。
しゃくり上げながらぐちゅぐちゅしてぇ、って小さく懇願するまゆちゃんまじ可愛い。
でも男はそんなんじゃ動かない。

「聞こえないな。もっとはっきり言ってみろ」

そう、こんな風に。

「ふぅ、中、かき混ぜ、てぇ…」

オレをトイレに押し戻した男は例のイケメンだった。
更に言うなら例のイケメンは例のイケメンボイスだった。
ちくしょうオレのまゆちゃんとあんな事やこんな事を…!なんて羨ましいんだ…!
しかしその羨ましいはイケメンに対してであって、もちろんまゆちゃんが羨ましいとかでは微塵もない。
なのに何故かいまオレはトイレの個室に閉じ込められて手首を拘束されるという、まゆちゃんと同じ目にあっている。
意味が意味が意味が分からない。

「聞こえないな」

イケメンはアニメと同じ事をして、アニメと同じセリフを言う。
何だかそれが凄く不思議な気分だ。
アニメを見た時感じた声の色気は実際耳元で囁かれると威力が絶大で、オレは何だか下腹の辺りがきゅんきゅんして、まゆちゃんと同じように淫液を足まで垂れ流して(いやオレのは先走りだけど)まゆちゃんと同じセリフを口にしてしまう。

「なかぁっかき混ぜてぇっ」
「中じゃ分からないなぁ?ん?」
「ふ、ぅ…ちよのおまんこぉ…っ」

アニメのキャラになりきってぼろぼろに泣きながら懇願する。
もうこんな焦らすのいやだ。ちゃんとズポズポして欲しい。
指おくまでズポズポほしい。

「ちよじゃなくて彼方だろ?」

トイレに閉じ込められて初めて言われたアニメ以外のセリフに、オレはびっくりして目を見開いた。
かなたは、アニメキャラのちよちゃんでも、声優のまゆちゃんでもなく、オレの名前だ。

「な、で…?」

急に怖くなって震え出すオレに、イケメンは優しく頭を撫でてキスをする。

「やっぱり覚えてないんだな。彼方、オレ金森だよ。金森俊哉」

言われて首を傾げる。
誰?

「高校の同級。あの頃から彼方アニメとかゲームばっかりで、オレの事なんか見てもいなかったもんな」

割とムカついた、と口だけで笑うイケメン。
まぁ高校ならだろうな。
オレは中学の中頃からイケメンと呼ばれる人種は目に入れないようにしていたから。

「でも一回だけな、彼方がオレの声を褒めてくれたんだ。だからオレは声優になった」

イケメンがオレの顔中にキスををしながら話すのをぼーっと聞く。
え、オレすげくね?人の人生変えちゃってね?
覚えてないけど。

「大学行ったら彼方とは接点なくなるし、彼方引っ越して家も分かんねーし、でもまゆの声は彼方の好みドンピシャだろうと思って、だから今日の握手会にも来るんじゃないかって思ってた」

大当たりだ、とニヤリと笑うイケメンはもはや肉食獣の顔をしていた。

「ほら、彼方、おねだり」

耳を甘噛みしながらイケメンが囁く。

「どこに、なにが、ほしい?」

いやらしく、一言一言区切って言うイケメンボイスに、オレはケツをきゅんと締め付けた。
途端に中に入った指を意識して、ケツが疼いて仕方なくなる。
そこに追い討ちのように指がぐるんと一回転して、オレはたまらずまゆちゃんの真似をした。

「なか…かき混ぜてぇ、かなのおまんこぉ…っ」
「はっ、やらしいなぁオイ」

オレのまゆちゃんに応えるように、アニメと同じ嘲笑の言葉と共に指が激しく出入りして、オレは便座の上で身悶えた。

「あぁん、ぁん、ぁん、おまんこぉっおまんこズポズポしゃれてるぅ…」

ビクビク痙攣しながらよだれを垂らすオレは端から見ればただのビッチだどうしよう。
いや端から見ればっていうか、どうしよう。

「おら、気持ちいか?」
「んん…気持ちいぃぃ…」
「どこがだ?ん?」
「おまんこぉ…ぁん、ぁん、おまんこ気持ちぃぃのぉ…っひく、おれぇ、どぉしよぉお…んく、ひっく」

情けなくぼろぼろ泣くオレの涙をイケメンが優しく舐めとっていく。ケツをぐっちゅぐちゅにかき混ぜながら。
おい、行動に高低差ありすぎるぞ。

「なら腰揺らして誘えよ。気持ちぃならもっと欲しいのあんだろ?この淫乱まんこに、指以外の、もぉっと、太ぉいのがよぉ」
「ぁんん…いゃぁん、もっともっとぉ、ひっく、おまんこズポズポぉ…ぁんぁんぁんぁん」

オレはまゆちゃんのように必死で腰を振った。
あまりの必死さにイケメンがセリフには無い「やらし、」という言葉を呟いた。
のがダイレクトに耳に届いて今更ながら顔が赤くなる。

「可愛いかな。そんなにねだる程なにが欲しいんだ?」

イケメンボイスを吹き込まれて身体がフルッと震える。
目線を下げればズボン越しにもわかる勃起ちんこ。
アニメだと涙目で小さく「おちんちん」と懇願する訳だけど。
そのまゆちゃんの声が思わず出しちゃう程可愛かった訳だけど。
どうしよう。もうそんなんじゃ、足りない。

「ふぅ、んく、足りないよぉ…」
「えっ」

アニメにないオレの言葉に驚くイケメンを無視して、オレはイケメンの勃起ズボンにしゃぶりついた。

「んむぅ…おちんちんん…」

手は縛られて使えないから、歯でチャックを下ろしてパンツ越しのおちんちんに顔をうずめる。
おちんちんのにおいにすらぞくぞくして、口の中が唾液で溢れた。
オレは熱く脈打つおちんちんに、貪るように夢中で顔を押し付ける。
竿を舐めまわしてタマをはむはむしゃぶると、パンツはすぐに唾液でぬれぬれになった。

「んく、んむ、これぇ、このおちんちんれ、かなのおまんこじゅぽじゅぽ、んむ、ん…らめぇ…?」
「っはぁ、かなた…っ」

イケメンはオレの頭を引き剥がして、パンツからおちんちんを取り出した。
太くそそり立つおちんちんに、次から次に唾液が溢れる。
そんなオレをやらしいと笑いながら、イケメンが囁いた。

「ちゃんと言えたご褒美、な」

穴にあてがわれたヌルヌル亀頭。途端にヒクつくケツ。

ズッ

「ぁっぁっおちんちん」

チュゥウウウッ

「おちんちんんんんん…っ!」
押し入って来るおちんちんに合わせて溢れる涙と唾液。
その垂れた涎を舌ですくって、イケメンがベロちゅーをしてきた。
唇をはまれて、差し込まれた舌に上顎を撫でられて、溢れる唾液でヌルヌルになりながら舌を絡める。
どうしよう。気持ちいい。
と、にゅるにゅる動く舌にとろとろになってたら、入ったままだったギンギンおちんちんがゆるゆると動きだした。

ゆっさゆっさぐちゅ、ずちゅ、

「んふぅ…っ」

オレは足を突っ張って腰をうねらせて、ケツの気持ちいいのとベロちゅーの気持ちいいのとでむせび泣いた。

「んふぅ…っんぅっじゅぱっぁふっんん…っ」
「ん、ちゅ、淫乱まんこ気持ちいいか?」
「ぁふぅ…っ気持ちいぃっ気持ちぃよぉ…んちゅっふぇ、気持ちぃのぉ…っく」

ちゅーの合間にイケメンボイスで囁かれてぼろぼろ泣きながら応えると、イケメンが耳元に口を添えて囁いた。

「もぉっと欲しいだろ?かな」

吹き込まれた言葉にヒクンと身体が震える。

「ひっく、欲し、ずちゅずちゅおちんちん、んく、奥まで来てぇ…?」
「何の奥?」
「っく、ふぅ、かなのぉ、かなの奥ぅ、」
「淫乱な?」
「ふぅぅ、淫乱な、かなのおまんこ、ひぅ、かなの淫乱おまんこ、っく、奥までしてぇぇ…っ」

ぼろぼろ泣いて懇願するオレを、イケメンは「へんたい」となじり、舌なめずりをしておちんちんをずりずりとゆっくり引き抜いていく。
それにすら快感を拾ってぞくぞくと身体が震える。
涙も溢れる。だっておちんちん抜けちゃう。

「ふぅう、おちんちん、ハメハメしてよぉ…っ」
「言われなくても、してやるよ…っ!」

ズッパァアアンッ!

「あっひぃいいっ!」

突然突き上げられてところてんしてしまった。
でもおちんちんは止まらなくてどんどん奥をえぐってくる。
どうしよう。辛いはずなのに気持ちいい。

「ほらほらいいか?淫乱まんこ気持ちいいか?気持ちいいよな?まんこきゅんきゅんしてるもんな?」

ズコズコバチュバチュズチュンバチュンッ

「あはぁあ気持ちいいぃ…へんたいまんこ気持ちぃよぉ…あはっあへっおちんちんっおちんちんっ」
「奥出すぞっ?やっとお前ん中に、はぁっ、出してやるからなっ淫乱まんこにオレの精液…っ」
「あはっらしてぇ…種付けしぇいえきぃぃ…っ」
「この…っ」

バチュンッバチュンッドプッビュルルッ!

「あぁぁん奥ぅぅぅっ」



そこで気を失ったオレは、見事にまゆちゃんとの逢瀬を逃した。
まゆちゃん…ぐすっ!


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