痒くないけん!ファイナル


昨日の夜、寝ている牛尾のお尻の奥にお薬を塗りこんで、朝方近くまで中出しキメてた次期生徒会会計でぇす。
趣味はねー、所かまわず色んな子達とヤりまくること!
あと寝てる牛尾にイタズラすること!

でもね、朝の様子からして、牛尾に連日のイタズラがバレたみたい。
そんで避けられてるみたい。
学校で何度か教室まで行ったんだけど、全然会えなかったし。

やっぱりお薬使ったのはやり過ぎだったかなぁ。
あの薬だいぶ強力だったし。
牛尾に塗り込んだのが移っただけなのに、オレのちんぽも朝までちょー痒かったし。
おかげで朝まで中出しキメたし。

あーぁ、牛尾なら簡単に丸め込めると思ったんだけどなぁ。
避けられちゃ丸め込むもんも丸め込めないよねぇ。

でもでも、あれだけどエロい声でよがってたんだし、もしかしてもうちんぽ癖になってたりとかぁ。
オレを見たとたんちんぽ強請ってきたりとかぁ。

あるよね!あるある!




「お前に言っておかなきゃならん事がある」
「チッ、なかったか」

目の前には牛尾、ではなく牛尾の部屋の扉がドーン。
いつもはリビングでぐだぐだしてるくせに、今日は部屋の中に引きこもっていた。
やっぱり避けられてるみたい。

「なんか言ったか?」
「なーんもぉ?入るよぉー」

とにかく話合おうと思って入ろうとしたんだけど、何かに引っかかって開かない。
少しの隙間から覗いた感じ、本棚でバリケードしてるご様子。
そこまで?

「おい何開けようとしてんだバカ!」

焦ったような牛尾の声。
ちぇっ。オレ土曜には特別棟に引っ越しだから、それまで毎晩キメまくろうと思ってたのになぁー。
まぁオレも無理強いは嫌だしぃ、他のニャンちゃんで手を

「いいから話を聞け!オレは、オレは…!なんかよく分かんねーけどイケメン見ると発情する身体になってしまったんだ…!」

ん?

「なんて?」
「バカしゃべんなバカ!いや信じられないと思うけど!イケメン見るとその、あらぬ所が痒くなるというか…!むしろイケボだけでも腰が砕けるというか…!だからお前とは顔あわせられんけん!」

焦ると出てくる方言で必死に叫ぶ牛尾。

これは…。

バレてない上に…。

「いーか?!絶対絶対ぜーったい!オレに話しかけんなや!」

予想以上に楽しそぉ!





昨日の朝からイケメンを見るとケツの穴が痒くなる体質になった。
なんだその怪奇現象。
しかもうちの学校は全寮制の男子校だ。
なんのフラグだ。
いや、なんのっていうか、そういうフラグだった訳だけどmいや何でもないけん!

更にたちの悪い事に、寮の同室者はイケメンのチャラ男だ。
なんのフラグだ!
いや!フラグなんぞ立てん!立てんぞぉ!

という訳で現在朝の六時半。
オレもチャラ男も普段は夢の中の時間。
この時間なら万一にもチャラ男と顔を合わせる事はない!

「牛尾ちゃんおはよぉー」
「っぎゃぁぁぁぁ!」

扉を開けた途端に横から抱きついてきたチャラ男。
テメー昨日の夜恥を忍んで言っただろうがそんなんしたらなぁぁぁぁ!

「…………あれ?」

痒く…ない?
なんも、全く!痒く!ない…!

「痒くないけん…!」
「あれぇ?発情するんじゃなかったのぉ?」

よく分からんけど痒くないけん!
チャラ男のイケメンな顔が目の前にあってもイケボで耳に囁かれてもなんも起こらんけん!

「……効果は保って1日って事か」
「ん?なんか言ったか?」
「なんもぉー?」

イケメンににっこり微笑まれてもなんも起こらんけん!

「あれじゃない?なんか溜まりすぎてて勘違いしちゃったんだよぉ」
「うんうん!」
「ノンケなのに男の顔見てあそこが疼くとか、そんなん犯されたいだけのビッチだもん。牛尾ちゃんがビッチなんてないもんねぇー?」
「うんうん!」
「じゃあもう棚のバリケードも作らなくて大丈夫だねぇ」
「うんうん!」
「あは、今夜楽しみだなぁ」
「うんうん!」

オレはチャラ男と共に晴れやかな気持ちで登校した。
青い空!光る太陽!輝くイケメン!
なんて爽やかなモーニングなんでしょう!

「牛尾ーはよーす」

部活で外周中の友人Aがオレを抜きながら手を振っている。
平凡なAすらきらめく朝のマジック。
なんて爽やかなモーニングなんでしょう!

そして同じようにオレを抜きながら挨拶をするイケメン達。

「おー牛尾、なんだ今日は痒くねーのか?」
「お客様、痒くなったら本日も従業員用のお手洗いをお貸ししますよ」
「牛尾!痒い所に届くように今日も柔軟頑張ろうな!」
「牛尾くん、痒くなったらいつでも保健室で横になって下さいね」

なんて…爽やかな……顔だけはみんなすごい、輝くばかりの爽やかな…。

「………牛尾ちゃーん?なんかそうそうたるメンバーが挨拶して行ったけどぉ、あは、昨日なんかあったのぉ?」

横のチャラ男がオレの腰を引き寄せて、楽しそうにニヤついている。
オレは冷や汗ダラダラである。

元に戻った喜びで爽やかな朝を迎えたけども、お、オレは昨日…!学校で…!あんな、あんな…!

「んふふ、牛尾ちゃんどーしたのぉ?」

ぐぉぉぉ、と身悶えるオレの、腰からケツへ手を回して

「ここ、痒ーくなっちゃった?」

にやにやしながら指で穴をノックして、耳元で囁くイケボチャラ男。
に、昨日の事を思い出して、穴がヒクリと…。
なんてしてないけん…!
ないけん…!

「ないけん…!」

痒くなんて、ないけんね…!


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