kurumi | ナノ

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僕が寝室に入ってみると、ヒョンはまだのん気に寝ていた。すやすやと幸せそうに眠る姿はかわいくて、年上なのに年上じゃないみたいだった。

「ふっふっふ……」

だからつい寝顔を撮ってしまった。Twitterに投稿しようかな、とも思ったけど、なんだか独り占めしたい欲が出てきて、やめた。

「ひょーん」

あなた今日はなにすんですかー。
ぷにぷにと頬をつつく。
まさかこのまま寝てる気? もー、せっかくの休みだよー?
どーんと床に座ってベットに顔をうずめる。

「お〜き〜な〜い〜の〜……?」

くぐもった声が響いた。
予定も決められないし、ヒョンは起きないし、ひまだし……。

ぐぅ〜。

そういえばお腹も……。って、これ僕のお腹の音じゃない。
そーっと顔をあげると、ヒョンの目はいつのまにからぱっちり開いていた。


「あ、おはようございます」

にこりと笑いかけると、ヒョンは視線をそらしつつ、苦笑いした。

「お、はよう……」

起き上がったヒョンはまわりを見渡した。「みんなは?」と聞いてきたので「もう出かけちゃいました」と僕が答えたら、ヒョンはううん、と少し唸ってしまった。

「あのヒョン、僕、今日なにしようかなぁって…決められなくて」

「おおー、うん」

「ヒョンは予定決まってます?」

「うーん……ううん?」

「え! ーーイタっ!」

驚きのあまり立ち上がったら、二段ベットの天井に頭をぶつけた。再度床に転がる僕にヒョンは他人事のようにのほほんと笑っていた。
ひどい、といったら、おっちょこちょいだなあとまた笑われた。
涙目になりつつ、ヒョンをベットからひっぱりだした。

すると、「あ!」とヒョンが声を上げた。どうしたのかとヒョンを見ると、一緒に出掛けないか、と提案してきた。







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