「ねぇ、指輪のサイズって何?」
「え、指輪?」
「うん、サイズは」
「えっと……7号、くらいだったかな」
「わかんないの? じゃあこれはめてみてよ」
「……ちょっと大きいかも」
「じゃあやっぱり7号か」

―後日―
「はい、これ。ね、結婚しよ」
「あ、指輪」
「返事は?」
「よろしくお願いします」
「えー、なんかあっさり」
「あのね……、あんだけ指輪のサイズがどうのこうの言ってればわかるわよ!」
「えー、そこは気付かないフリしてよ。全然ロマンチックじゃない」
「祐希がロマンチックとか聞いて呆れるわ」
「ひどいなー、オレこれでも一生懸命考えたのに」
「そうね、あんたのペースについていけるのは私くらいなもんだもんね」
「ふふふー」
「ちゃんと幸せにしてよね!」
「了解です」

(自由人、ムードを顧みず)

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