微睡は水面深く。 | ナノ
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「スキマノホシ」


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星の綺麗な夜だった。
何となく目が覚めた真夜中。
教会の中庭でぼんやりと、
名前は真っ暗な空に浮かぶ星を眺めていた。

(…解らないや)

本で見たように、星の間に線なんて無いから、
当たり前なのだけれど、星座は解らない。

ただ、暗闇にきらきらと光る星々を見渡すだけ。


昔の人はどうやって見分けていたんだろうか、
なんて考えたりもしてみたけれど。



「…さむ、」

暖かくなってきたとはいえ、真夜中は冷える。
ふるりと震えた肩を自らさすりながら、
ホットミルクでも飲んで寝よう、と
キッチンへ向かった。

「おう名前、どしたよ」

そこには青髪の先客がいた。
バイトで遅くなる、と言っていたことをふと思い出した。

チン、とレンジが時間を告げる。

「今帰ってきたのですか」
「おう、ちっと遅くなったな。悪ぃな」
「いえ、お疲れ様でした。お帰りなさい」
「…名前はどしたよ」

「ちょっと目が覚めたので、
ホットミルクでも飲もうかと」

ランサーがレンジから取り出したのは、
マグカップだった。

ふわり、と甘酸っぱいにおいがした。

「…なんです?それは」
「ホットワイン。…お前は飲むなよ」
「飲みませんよ」

名前もレンジへ、牛乳を入れたマグカップを入れる。

「ずいぶんと遅かったですね、ランサー」
「まあな。…名前は、ちゃんと眠れてんのか」
「眠れていますよ。今夜は…星が綺麗だったので」
「なんだそりゃ」

チン、と音がした。

暖かいそれに、砂糖と蜂蜜を入れる。


「お疲れ様でした、ランサー」


「おう、んじゃ、かんぱーい」
「はい、乾杯」

ランサーと名前。
お互い、マグカップで、乾杯。

「名前はそれ飲んだら寝るんだぞ。明日も学校だろ」
「そうですね…寝坊しないようにします。
ランサーは飲み過ぎないように、ですね」

「、わかってるよ…」

真夜中の、
小さな小さな、ふたりだけの宴。


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ツイッター診断メーカーより。

ランサー夢主の世界を彩るお題
「星座」
「カーテン」
「おかえり」

…「カーテン」が入れられませんでした。
お粗末。


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