泡立ったローションまみれのスキンを取り、余韻でか細く震えている春樹の顔の上で、逆さまに垂らした。
この日を楽しみに溜めていた粘着いた大量のザーメンが、でろり、と春樹の頬や髪、唇へと落ちていく。
雄の濃い匂い。
たった一度のセックスで雌にされた春樹の表情が切なそうに歪み、ゆるゆると腰を揺らしている。


「あ…あぁ…監督…、監督ぅ…っ」

「大丈夫…まだ離してやらないさ…。これからたっぷり時間をかけて、犯して、犯して、お前を私のものだと覚えさせないと…」


射精してもなお衰えないペニスに新しいスキンを着け、ローションを塗りつける。
男は興奮しきった声で囁き、柔らかなぬかるみへと再び押し込めた。
いやらしい性器と変えられてしまった後孔は、舐めあげ、吸い付いてしゃぶりつく。
春樹は高い悲鳴を上げて感じ入り、細い手足を男へと絡みつけた。

その夜、2人が離れの部屋から出てくることはなかった。


* * * * * * * * *


ドラマの撮影は佳境へと差し掛かっている。
役者たちやスタッフもその頃にはすっかり打ち解けて、気兼ねない様子で、名残惜しみながらクランクアップに向かっていった。
春樹の仕事も増え、新たにドラマの出演も決まっている。
監督は相変わらず春樹を食事に連れて行くが、あの料亭の離れで逢うときは必ず、春樹は身体を暴かれていた。

フェラチオの仕方、女のように内側だけでイクようにされ、男でも潮を噴くことを教えられた。
直腸の曲がったその奥、そこさえ暴かれ、生のペニスを挿入され中出しされて悦ぶ身体にされてしまった。
女を孕ませる役割のあった筈の身体は、今はもう、雄に犯されるための雌そのものだ。
春樹は従順に、監督に足を開いた。

( ――だって、良いことばかりだ )

美味しいものを食べさせてくれる。
高いブランド品もくれる。
車だって買ってくれた。
マンションも買ってくれるらしい。
何より、仕事を見つけてきてくれる。

気持ち良いことをしてるだけなのに…。


「はぁっ、あ…っ、あん…あん…、ねぇ…監督…気持ちいい…? 俺のナカ…気持ちいい…? 上手に出来てる…?」

「ああ…気持ち良いよ…っ、吸い付いてくる…最高だ…。いやらしい、淫乱ビッチなマンコだ…」


寝そべった男の上に跨がり、自分から咥え、悦ばせるやり方も教えられた。
健気な様子で従うさまは恥じらいながらも淫蕩さが際立ち、男はますます春樹にのめり込んでいった。
春樹はジュプ、ジュプ、と身体を跳ねさせ、腰をくねらせて奉仕する。
とろとろと潤った淡い瞳で男を見つめる。


「や…違うよ…、あ、あっ、俺のオマンコ…監督しか知らないのに…っ。監督だけ…、あんっ、ビッチじゃ、ない…ぃ…」

「――っ、は、ああ、春樹…っ!」


たまらず男は春樹の腰を鷲掴み、ガツン、と強く突き上げた。
奥のを亀頭がゴチュッと抉り、身体を強張らせた春樹を、そのまま何度も突き上げて踊らせる。


「ひぅ…ーっ! あ、あッ、お願い監督…っ、もっと、奥、きて…っ! ダメなとこ、犯してぇ…っ!」

「ふ、ハァ…っ、悪い子だ…そんなに私を煽って…っ!」

「ああっ、あん、ごめんなさ…あー…っ、だめ、早く…、グチャグチャにしてっ! 監督…お願い…、奥、イジメてよぉ…!」

「っ春樹…!」


泣き濡れた声をあげながら、内側がうねる。
春樹の汗ばんだ腰を指が食い込むほど掴んで引き寄せた。


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