姫子の内壁を味わうように、男の肉棒は深々と挿入された。
男の質量とその熱に姫子は震える。
塞いだ掌の隙間から切なげな吐息がこぼれ、ジン、と子宮が疼くのを止められない。
「う…っ、アンタ、良い体してるな…。喰われてるみてぇな締め付けがたまんねぇー…」
「ふぅ…ぅ、ぅ、…っ」
心地良く包み込んでくる膣内に、男が下品な笑いをこぼした。
暇潰しのセックスだから期待はしていなかったが、名器にありついた幸運に、挿入したペニスは更に硬く成長した。
( やだ、ヤダ、抜いて…っ、ああ…うそ…こんなの、ダメ… )
体が従順に反応していることに、姫子は首を振って自分を否定しようとする。
「ひひ…っ、今さら嫌がんじゃねえよ。俺とたっぷり遊ぼうや」
「ゃぅっ! あっ、〜〜…っ」
ズチュッ、ズチュッ、
吸いつくように絡んでくる膣内を、男の太いモノが蹂躙する。
無遠慮に内壁を擦られ、姫子の体はカッと熱くなった。
( 止めて…止めて…、ひどい、こんなの酷いっ、ああ…っ、あああ…っ )
ギシギシとベッドが軋む。
正常位でじっくりと膣を犯されてからバックで激しく蹂躙され、再び正常位で繋がって何度も何度も穿たれる。
腰を引かれる時に雁で抉られる内壁にゾクゾクとする。
押し込まれる時の膣を広げてぶつけられる衝撃にジンと子宮が疼く。
犯されている筈の体が快感を強く訴えてきて、
姫子は何がなんだか分からなくなっていった。
「お、お、うぅ…っ、出る…、イく、このまま中に出すぞ…っ」
「ふ、ん、ん、ぁ…? …っ?!」
男の言葉でふと蘇った正気に、姫子はイヤイヤと激しく首を振った。
腕を突っぱねて男の胸を押すが、女の力ではどうすることも出来ない。
その間にも男は腰を振った。
犯している女の意思など初めから関係のない男の欲望は、本能のまま激しく膣を貪り……。
「んぐ、う、ウウ…ッ!」
「や、やめ…ひ…っ、ぁ…ーーっ」
ビュルッ!!
ビューっ、ビュッ、ビュッ
男は腰を押し付けて深々とペニスを埋め込み、大量の精液を姫子の子宮へと叩きつけた。
その衝撃に我慢出来ず、びくん、と姫子は背中をしならせ、膣を締め付けて絶頂を迎えた。
男のハァハァと荒い息を間近で感じながら、駆け抜けた強い快感に、姫子は呆然と体を投げ出した…。
* * * * * * * *
人々がまだ起き出さない早朝。
ぐしゃぐしゃに寝乱れたベッドには、気絶した姫子が横たわっていた。
何度も繰り返し犯されたその体は精液にまみれていた。
それを満足げに見やってから、男は勝手に部屋を探ってシャワーを浴びる。
( あんなにヤったのは久し振りだな。ヤりすぎてチンポ痛ぇ…さすがに空っぽで水もでねぇわ )
金目のモノを盗っていこうかとも思ったが、こちらも良い思いもしたので止めてやる。
代わりに姫子が穿いていたショーツをポケットに突っ込んだ。
そして男は、玄関から何食わぬ顔で出て行ったのだった。
END
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