ズボンの後ろポケットから取り出された、蛇腹に連なったコンドーム。
慣れた手付きで装着すると、男は姫子へ下半身を寄せた。
スキンを被った亀頭で、剥き出てしまっているクリトリスを擦る。
「ひっ」と姫子の腰が跳ねる。


「姫子ちゃんのマンコ狭そうだね…。直ぐに奥まで届いちゃうのかな…?」

「…っや…やめて……やだ…」


掴まれた太腿を引き寄せられ、壁を伝って背中がズリズリと下がっていく。
姫子は両手で男の手を剥がそうと必死になるが、亀頭が狭間を往復する。

ぬち…っ

愛液をまとうように肉襞を掻き分け、先端が押し当てられた。
姫子は泣きながら首を振る。
嫌がって暴れる少女に覆い被さり、男は確かめるように腰を揺り動かした。

ぬちゅ…ぬち…、
……くぷっ……


「っ…ぅ、…んん……!」

「あー…キッツい…、姫子ちゃん、ほら…嫌がんないで中に入れてよ…」


締め付けてくる狭い膣内に亀頭を潜らせ、ゆるゆると腰を揺らしながら、男は親指でクリトリスを弄り回した。
姫子の両足がビクビクと震えるたびに、ぬめりが増えていく。

(は、入ってくる…っ)
(どうしよう、中に入ってくる、おく、奥まで入れられちゃう…ッ)

硬い肉塊が膣壁をいっぱいに拡げ、グン、と力任せに捻り込まれていった。
お腹を押し上げてくる。
姫子はぶるぶると震えながら、必死に唇を引き結んだ。


「っすげぇ…、姫子ちゃんのマンコ、キツキツなのに濡れてて気持ちいい……」

「…ぃ…っん…ん…ッ、や…やだ…やだぁ……」

「あー…めちゃくちゃ締まる…っ、マジで気持ちいい…っ」

「んぅ…っ、う、…んん…っ」


姫子の濡れた膣内に包まれたペニスが、ビクビクと身震いして硬く膨らむ。
腰を前後に揺すりながら、男は姫子の耳朶や頬、首筋に唇を寄せて舌を這わせた。
音を立てて吸い付き、当たり前のようにキスマークを肌に刻む。
そのまま唇を触れ合わせようとしたが、姫子は顔を背けて抵抗した。

ぐちゅん…っ!

聞き分けの悪い子供を叱るように、ペニスを奥深くに捻り込まれた。


「きゃ…ッ、、ぁ、…んんっ」


亀頭を奥の内壁に押し付けながらグリグリと腰を回され、姫子の両足の爪先が跳ね上がった。
少女の丸い膝を掴み、左右に大きく割り開いて、小刻みに奥を叩く。
ぴったりと密着した股間から、粘ついた音が鳴り、姫子の瞼の裏がチカチカと点滅した。


「っう……、ふ、っ、、ん……ッ」

「姫子ちゃん、ほら、良い子だからこっち向いて…。ヤらしーキスしよ…」

「んぁ…ん…、ちゅ、ちゅぷ…、んぅ…はぁ…っ」


食べられるように唇に噛みつかれ、唾液を混ぜ合うようなキスをされる。
舌が擦れ、吸われ、口内をまさぐられ、唾液を注がれる。
ブラウスの裾から入り込んできた大きな掌がブラジャーを押し上げ、無遠慮に胸を弄ばれた。
嫌なのに、怖いのに、止めて欲しいのに、抗いがたい官能が押し寄せてくる。
姫子は酸欠とは違う呼吸の苦しさにひくつきながら、必死に声を押し殺して揺さぶられ続けた。
つねられた乳首がピンと勃っている。
ペニスを咥えた膣が蠢いている。

(…っ、…あ………やだ、やだやだ、…いっ…イっちゃう……!)

堪えることも出来ないまま、姫子の世界は真っ白になった。
視界も頭の中も弾けるように白く光り、音も消え、姫子は信じられないほど強烈なオーガズムに達した。

はぁー、はァ…、はー…ッ、

やがてバクバクと脈打つ心臓と、自分の荒い呼吸音が耳に戻ってくる。
姉が隣の部屋で眠っているのに、姉の彼氏に犯されているのに。
そんな躊躇いも戸惑いも意識から飛ぶほど、絶頂感は生々しく卑猥だった。


[≪ 前のページ次のページ ≫]

≪back

×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -