このまま外へと連れられるのかと思ったが、手を引かれて足を踏み入れたのは駅舎内にある小さなトイレだった。
古めかしいコンクリート壁。
和式便器と男性用便器が1つずつあるだけの、男女兼用トイレだ。


「もう我慢できん。誰もいないんだ、ここでもいいだろ」

「っま…まって、私…」


そんなつもりじゃなかった。
姫子の悪癖はただ高揚する気分に浸りたかっただけで、セックスなんて頭になかった。
だって姫子は処女だ。
いつか彼氏が出来て、恋愛をして、そして捧げるものだと思っている。

(そんな……初めてが…おじさんとになっちゃうの…?)

悪いことをした罰なんだろうか。
からかっていたわけでも、誘っていたわけでもない。
姫子の嘆きなど、散々と煽られた男には関係ない。
むしろ少女もその気なのだろうと考え、わずかな抵抗も無かったことにする。


「おじさん勃起しすぎてチンコ痛いんだよ。とりあえず一発、射(だ)させてくれ」


入り口すぐにある小さな手洗い器に手をつかせ、男は姫子のスカートを捲りあげた。
ガチャガチャと性急にベルトをはずし、窮屈に収まっていた肉塊を取り出す。
血管が浮き出るほど勃起したペニスは、既にカウパーを滴らせていた。
濡れたショーツを乱雑に引き下ろし、尻を掴んで左右へ割り広げる。


「っ、ま、待って…待って下さい…ッ、だめ…だめ…!」

「お嬢ちゃんも期待してたんだろう…? お望みのもんをぶち込んでやる。尻を突き出すんだ…」

「ご、ごめんなさい…っごめんなさい! 待って、私、私まだ…――処女なんです…っ!」


少女が羞恥に染まった声をあげるが、興奮しきった男は止まらない。
掴まれたまま後ろへと引かれ、姫子は手洗い器にしがみついた。
濡れたままの恥部に塊が触れる。

(っあ……――)

にゅち…っ、と押し付けられた亀頭が、愛液の滑りをまとって襞を割り拓いく。
見開かれた瞳から涙が落ちた。

ミチ…ッ、ミチ…ミヂ…

先端の丸みが、エラの張った雁首が、軋む音を立てるように押し進められていく。
すぐに当たった肉襞の抵抗感。
少女の細いくびれを掴み、ググ…と腰を押し付け、力任せに捩り込む。


「ぃ、、ひっ、あ゛……ぅう…っ、ひぃ…やぁあ゛…っ…」

「……おお…っ」


姫子のみずみずしい肌と、男の股間がぴったりと触れあう。
きつい肉の輪を引き裂いて抉じ開け、潜り込んだ膣内はとろけるように熱い。
ぐねぐねと蠢きうねっている。
痛いほど締め付けてくる肉襞に包まれ、堪らずといったように男は溜め息をこぼした。

処女はあっけなく失われた。
思い描いていた高校生活の夢は潰され、誰とも知れぬ男のペニスがずっしりと存在を主張している。
姫子は唇を戦慄かせて震えた。

(…っうそ…うそ…、おちんちん…入っちゃった……)

ズキンズキンと重く鋭い痛みと、焼けるような熱が姫子を犯した。
涙が目尻からあふれでてくる。
指では届かなかった場所まで挿入された圧迫感と痛みが、どうしてだろう、…姫子のお腹を少しずつ疼かせていく。


「はぁ…っ、あ…、あ…、あぅ…」

「お嬢ちゃん本当に処女だったんだ。ごめんねぇ、彼氏にあげる予定だった? 抉じ開けてぶち込むの、最高に気持ち良かったよ」

「っ…、ぬ、抜いてくださ…、い…いたい…痛いの…っ。お願いします…抜いて…、これ、こんなのダメ…」

「よしよし、お詫びにおじさんがセックスを教えてあげるからね…君もこれで大人になれるぞ…」


震える姫子の言葉は聞き流され、男の腰が動かされ始めた。
擦られる度に走る痛みとは別に、下腹部がジリジリと熱を持って疼いていった。
その疼きと熱が、痛みを飲み込んで強くなる。

(…あ…っあ…、こ、これ…)

眩むようなこの感覚を知っている。
夢中になったオナニーで、先程の電車のなかで、味わったものだ。


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