「…お、犯されたいです…」

「犯されちゃいたんだ?」

「興味があって……、その、れ……レイプされて、気持ちよくなっちゃう…みたいなのに……」

「マゾっ気があるのかな…すごくエッチで可愛いね。良いよ、レイプしてあげる。ちょっと乱暴にするけど、怖かったら言ってね」


姫子は熱くなる顔を両手で覆って、コクリと頷いた。
体のこの震えは、未知への恐怖や緊張からなのか、ひた隠しにしてきた性癖をさらした羞恥からか。
それとも忍び寄ってくる期待への興奮からなのか。
自分の熱い頬を掌で感じながら、姫子は濡れた吐息をこぼした。


「……おかしくなるくらい、滅茶苦茶に犯してください…」


* * * * *


欲求をもて余した女が願った通りに、男優は姫子を扱った。
ソファーに縮こまるように座る彼女を性急に押し倒した。
大きな体躯を使って覆い被さり、強引に唇を奪い、有無を言わせず卑猥な舌使いで貪る。
…そのキスだけで、姫子の体は蕩けきって、トロトロに濡れてしまった。

足首から撫で上がってきた手が、スカートの中へ潜り込んでくる。
指が太腿に爪を引っ掻け、ビィーッ、と音を立ててストッキングが破かれた。
大きく伝線したそれはいくつもの穴を作り、男優は姫子のクロッチ部分に大きな穴を広げていった。


「乱暴されてるのに、シミが出来るくらい濡れてるね」


上擦る呼吸を繰り返しながら、あまりの恥ずかしさに姫子は腕で顔を覆う。
それも長くは続かなかった。
男優の手練手管に翻弄され、正気でいられる時間がない。


「ぁ、ひ…っ、んあっ、あっ、はぁあ……ーあぁん…ッ」

「こんなにビチョビチョに濡らして、とんだ変態だ…」


ショーツをずらして挿し入れられた指が、姫子のGスポットを執拗に攻め立てる。
乱暴に擦り付けるような手の動きなのに、ナイーブな膣内を傷付けるものではない。
気持ちの良さに追いたてられる。

(あ、あ、だめ、これ…っ、これ、こんな……あっ…)

跳ねるように腰が浮く。
言葉も悲鳴もあげられないまま、悶え、乱れて、指を抜かれたときに勢いよく潮が噴き出ていった。


「っ…あ、あぁぁ〜〜…ッ!!」


狂うかと思うほどの強烈な絶頂感。
潮を噴きながら脳さえ犯す快感に下半身がガクガクと痙攣する。
男優は悶える姫子を軽々と抱き上げ、セットされたベッドへと運んだ。
痙攣する女の両足を広げ、その合間へと体をいれた。
取り出されたペニスにはあらかじめコンドームがされており、モザイク処理が入れば、何も着けていないように見えるのだろう。

ノコノコやってきた素人に内緒で生挿入し、中出しをして孕ませる。
このシリーズ企画ではお決まりなシチュエーションらしい。

濡れたショーツをずらして割れ目へと亀頭を押し当てると、上下に何度も亀頭を往復させ、クリトリスを押し潰す。
ビクビクと戦慄く姫子の姿を楽しみ、グ、と腰が押し進められた。


「姫子さん分かるかな…、ほら…どんどんチンポ入っていく…。旦那さんいるのに、他人チンポ奥まで入っちゃうよ…」

「っあぁ…ひっ…、ひぃっ、あ、あ、ああぁ〜〜…ッ!」


ぐぬぅ…っ、と抉るように子宮を押し上げられ、姫子は足を突っぱねてオーガズムを迎えた。
挿入だけで達してしまう。
締め付けてくる膣壁を硬いペニスでぬちぬちと擦り、恥骨の裏側を亀頭で打ち、根元まで押し込んで子宮口を嬲る。
姫子は悲鳴を上げた。
官能にとろけきった下品な声。
首を振り、涙を流し、腰を何度も跳ね上げ、押し寄せてくる快楽の波に踊り狂う。


「ああ…ひ…あ…あぁ…っ! んあっ、あっ、あっ、あん…!」


服を乱しただけの着衣のまま、2人は深く深く繋がりあった。
男に飢えていた女の体は、敏感なほど快感を拾い、興奮を燃え上がらせる。
繰り返しやって来るオーガズム。
爪先から頭の天辺まで駆け抜けていく、電流のような痺れ。
背中を浮かせてしならせて、ヒク、ヒク、と腰が上下に跳ねる。
短いスパンで姫子は絶頂に襲われた。


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