「誰にも内緒よ、お兄さん。これは私も許している、お父さんとの秘密なの」


蝉の声と照りつける太陽の下で少女が笑う。
そして子供らしい笑顔で、呆然と見上げる俺にキスをした。
警察に匿名で通報しようと考えていた俺は、姫子ちゃんによって口止めされてしまった。


* * * * * * *


姫子ちゃんとはそれ以降、家の前で会うと、会話をするようになった。
吃るような喋り方をしてしまう俺を馬鹿にせず、そのままを受け止めてくれる。
…なんとなく、あの父親が姫子ちゃんに縋るのも分かる気がした。
どんなことをしても全肯定してくれる存在は、自尊心を満たしてくれるだろう。

そう羨む気持ちを持ってしまったのを、彼女はしっかりと感じ取っていた。
珍しく家にやってきた姫子ちゃんは、声を潜めて、しゃがんだ俺の耳へと息を吹き込んだ。


「――今日はお母さんもお父さんも、夜遅くまで帰ってこないんだ」


ミーンミンミンミン

激しく蝉が鳴いている。
刺すような陽射しに吹き出た汗とは違う汗が、俺の背中にじわりと浮かんだ。
姫子ちゃんの日に焼けた肌から、汗ばんだ髪から、あまい匂いが漂ってくる。
…子供の匂いに混じる、女の匂い。
ゴクリと喉がなった。
合わさった目線の先で、姫子ちゃんは微笑んだ。

――気付けば車で三十分かかるコンビニで、コンドームとペットボトルの水とスポーツドリンクを買っていた。

後部座席には姫子ちゃんがシーツを被って隠れている。
そのまま山道へと車を走らせて、民家も田畑もみえなくなった場所で、草むらの繁る脇道へ突っ込むように停車した。
ドッドッ、と心臓が早鐘を打つ。
股間は既に熱を集めて膨張し、女を貪る期待に汁を滲ませているのが分かる。
ハンドルに縋りついて顔を伏せていれば、身を起こした姫子ちゃんが、優しく、匂いたつ甘い声で、言ったのだ。


「今までの辛かったり苦しかったり、お兄さんが我慢してきたもの、姫子にぶつけていいよ」


女が言ったのだ。
…俺は許された、そうだろう?


* * * * * *


まだ膨らみも小さな胸を無遠慮に掌に包み、押し上げ、ぐにぐにと回し、乳首に吸い付く。
何をやっているんだ、と自分を叱咤する心の声を無視して、姫子ちゃんに覆い被さる。

ミーンミンミン
ジリジリジリ

全開にした窓からたくさんの蝉の鳴き声と一緒に、なまぬるい風が入ってくる。
人里から離れた山林とはいえ、大胆にも程があるが、それがまた俺の興奮を冗長させた。


「んっ…んん…、ぁ、はぁ…」

「…姫子ちゃん…もう大丈夫?」

「うん…良いよ…」


姫子ちゃんの小さなマンコは直ぐにびしょびしょに濡れた。
見た目がどれだけ幼そうでも、あの父親のせいで、姫子ちゃんはもう大人の男を受け入れることができる。
コンドームをつけたチンコを、おそるおそる割れ目へと押し付けた。

(う、わ…っ、…マジで入る…)

グ、グ、と少しずつ腰を押し込む。
体躯にあった狭さで俺のチンコを飲み込んで、絡み付き、キュウキュウと締め付けてくる。
姫子ちゃんの中は…最高だった。


「は、はぁっ、あっ、…お兄さんの、おっきい…お腹苦しいよぉ…」

「ふー…ふー…、…ごめん、姫子ちゃんごめんね、大丈夫…?」

「…苦しいけど、…お兄さんのオチンチン気持ちいい… はあー…ん すごい…お父さんのより硬くておっきい… 早くおまんこ擦って…?」


熟れて滴る、女の卑猥な言葉。
頭のなかでプツンと千切れる音がした。


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