少し年上の可憐なお姉さん。
成熟した柔らかでいい匂いのする体。
性欲を持て余した年頃の少年たちにとって、大人の女はまさにセックスシンボルだった。
同世代の女子にはない女の色気にあてられ興奮し、オナニーのネタにする。
アイドル、タレント、グラビアやAV女優。
身近な者さえ彼らの妄想に使われる。

妄想にとどまらず……道を踏み外して過ちを犯す者もいる。
抑えられなくなった欲望を、対象となった女へと直接ぶつける若者(性犯罪者)は、存在していた。

――この学校にも。

* * * * * * *

ガラガラ…


「それではお先に失礼します」

「お疲れ様、気をつけて」


新人教師である姫子は、今年、この学校に赴任してきた若い女性だ。
まだまだ授業も生徒との交流も慣れないが、めげずに「何事も勉強だ」と教卓に立っている。

充実した生活だと思う。
明日も頑張ろう、そう自分を鼓舞しつつ校門へと歩いている途中のことだった。
――姫子は背後から伸びてきた複数の手に襲われた。
悲鳴をあげることも出来ず口元を掌で覆われ、羽交い締めにされた体は何人かによって抱えられる。
不幸なことに、運ばれるその姿は夕日の沈んだ暗がりが隠してしまった。

(やだやだっ、何、これ…?!)

連れて行かれたのはグラウンドの端に建てられた用具倉庫だった。
施錠されている筈の扉は開かれていた。
中には数人の人間が待ちかまえており、姫子たちを迎え入れると、直ぐにその重たい扉は閉められてしまう。
彼女を羽交い締めにして口を覆ったまま、不審者はエバーマットの上へと姫子を突き放した。
待っていましたとばかりに、獲物へと男たちが群がっていった。


「…っ! んん…! んーっ!!」

「はぁ…っ、先生いい匂いする…あームラムラしてやべぇ…」

「AVみてぇでマジで興奮するっ」

「ガチでマワしちまうんだぜ、早く突っ込みたくて勃起して痛ぇよ」


暗くて顔も何人いるのかも分からない。
だが、教え子であるはずの男子生徒によって、乱暴されそうになっているのは分かった。
抵抗しようとしても力の差は歴然だ。
姫子の口元を塞ぐ掌、手足を拘束する複数の腕。
男たちは姫子の自由を奪っていく。
掌の代わりに口に布地の何かを押し込まれ、手首を縛ったのはおそらく誰かのネクタイだ。


「うっ、う、ぐ…んん…ーっ!」

「先生のこと好きすぎちゃってさぁ…。シコるだけじゃもう我慢できねぇんだよ」


先生なんだからさ、生徒の悩み、受け止めてくれるよな?
男子生徒は…悪魔はそう言って姫子にのしかかった。


――それからは地獄だった。

何本もの伸びてきた手が姫子から身包みを剥いでいく。
スーツの上着やスカートは投げ捨てられて砂にまみれ、ブラウスは楽しげに引き裂かれて釦が飛び散った。
ストッキングを楽しげに破られる。
ブラジャーやショーツもむしるように奪われ、姫子は砂に汚れたマットの上で全裸にされてしまった。

誰かが照らしているのか、撮影しているのか、スマートフォンのライトを光源に人影が蠢いていた。
僅かな光に浮き上がる女の白い肌と、少年たちの群がる手の陰。

……ついには挿入まで果たした男子生徒が、泣きじゃくる姫子の口から布を取り去った。
あまりのショックで声を上げて助けを呼ぶ事も出来ない。
男子生徒が腰を揺らし出せばたまらず「いや、いや、いや」と必死に首を振るが、若い性欲は止まらず、激しさを増していった。


「先生、先生、ああ…あー…すげ…っ、先生のマンコ気持ちいい…っ」

「めっちゃ具合良さげじゃん。早く俺も突っ込みてぇー!」


ラバーマットの上で絡み合うように体がユサユサと揺れ、砂埃に髪や肌を汚しながら姫子は泣き続けた。
周りでは下半身を丸出しにした男たちが、女の犯される様を見ながら、夢中になって股間を扱いている。


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