大きな掌がスカートの裾を捲るように姫子の太腿を撫で上げ、そのまま付け根を辿って内腿に潜り込んでいく。

( っあ……! )

薄いストッキングに爪をたてられ、ビ…ッ、小さな音が聞こえた。
裂け目から指を差し込まれ、汗ばんだ肌を這い、ショーツに触れた。
柔らかな膨らみの筋をなぞるようにゆっくりと往復し、クリトリスを刺激していく。
女のあわいが湿り気を帯びていった。


「…姫子ちゃんの中…きっと熱くて気持ちいいんだろうな…」

「…ぁ…ま、待って…」

「教えてくれるよね…?」


ストッキングの伝線が広げられる。
大きく股座へと潜り込ませた手が湿ったショーツをさすり、姫子は体を跳ねさせて唇を引き結んだ。
抵抗のない細い体に、男は歪んだ笑みを浮かべた。


* * * * *


( どうしよう…こんな…こんな場所で… )

隣り合わせの壁は薄いし、閉められた扉だって当然だが鍵はない。
陽気で騒がしい会話が両端の壁から漏れ聞こえてくる。扉の向こうでは従業員が世話しなく動き回っていた。
そんな人が集まる店舗の中で、こんな事、やっていい行いではない。
分かっているのに…。


「…姫子ちゃんのここ、ぐちょぐちょに濡れてる…。ほら、すごい音しちゃってるよ…」

「っ、ぅ…ふぅ…んん…、ぁ…やだ…そんなにしないで……」


耳元で囁かれる潜めた声に背筋が痺れる。
同じように小さく言葉をつむぎながら、姫子は両手で口元を覆った。
撫で回されてあちこち破られたストッキングを身に付けたまま、はしたなく両足を開き、ショーツの中に潜った大きな手に犯されている。
2本にまとめた指を根元まで咥え、熟れた赤い襞はぐっしょりと濡れている。

ゆっくりとした焦れったいストローク。
膣内を擦っていく固い指の腹。
時折、休憩とばかりに抜かれた指で、勃起して剥き出たクリトリスを弄られる。


「ん…んぅ…っ、は…ぁ…、はぁ…ん…」

「気持ち良いんだ? 腰、揺れてるよ。…姫子ちゃんかわいいね…」


グッ、と挿入した指を曲げ、恥骨の裏を撫でられた。
そこばかりを繰り返し刺激され、足が突っ張って尻が浮き、悶えるように身を捩る。
逃げても逃げても指は追いかけてきて、執拗に責め立てられた姫子は「んん…ッ」と仰け反って腰を突き出した。

( うそ、これ…っだめ…、ダメッ )

股間がジクジクと熱い。
押し寄せてきた排尿感。
泡立った愛液の糸を纏った指が抜かれ……。

プシャァ…ッ!
プチュ、プシュッ

尿道から勢い良く透明な飛沫が放たれた。
ショーツの中で男の掌に受け止められ、それでも外部へと水滴がもれていく。
姫子は喉を反らして上向き、口元を必死に両手で覆い、ガクガクと下半身を跳ねさせた。
真っ白になる奇妙な開放感。


「っ…――ふ、ぅ…、あ…あ…っ」

「姫子ちゃん気持ちよかった? スッゴいね…こんなにいっぱい潮噴いちゃって…」


ショーツから引き抜かれた男の掌は、粘着いた愛液と、サラサラとした潮とで、ぐっしょりと濡れている。
衝撃に打ち震える姫子を俯せにし、腰を上げさせた。
手早くベルトを外してズボンを下着ごとずり下ろし、蒸れた下半身を剥き出しにする。
バキバキに固く勃起したペニスが勢い良く跳ねて飛び出し、グロテスクな亀頭からよだれを垂らした。


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