フロアの目の眩むようなネオンライトとは打って変わり、部屋の中は薄暗い。
狭い小部屋を幾つもの人影が動いている。
扉をすり抜けてくるほどの大きな音楽が、絶えることなくリズムを刻む。
体を打つような音の振動を感じる。
……本当に?

ギッ、ギッ、ギッ、ギシッ、ギシッ

揺れている。
世界が跳ねている。

ヌプッ、ズチュッ ズチュッ、ジュプッ

熱い。熱い。
とろけるほど熱い。

姫子はソファに仰向けに横たわり、両足を大きく開いている。
短いスカートは既に捲り上げられ、足首に絡まるショーツは今にも抜け落ちそうだ。
細い腰を掴んでいる大きな男の手。
両足の狭間は濡れて光り、その熟れた襞を掻き分けて、浅黒い肉の塊がせわしなく動いている。


「んぅぅ…あ〜〜…っ はぁ…、あ…はぁん…ッ、あぁ…っ、あー、あーん」

「あー…気持ちいぃ…。はぁ、めっちゃ可愛い子だし…今夜来て当たりだったな…。腰とまんねぇ…」


ゆさゆさと身体が揺れる。
興奮した男たちに囲まれる中心で、一方的なセックスをする男女。
意識が混濁して身動き出来ない姫子を、スキンも着けずにレイプしている。

意志のない喘ぎをもらす姫子の口を、目の前の男が腰を振りながら舌を押し込んで塞ぎ、唾液を飲ませて口内をねっとりと弄る。
姫子は仕草をなぞるように男の舌に吸い付き、絡め、唇をはんだ。

ヂュ ぢゅるっ グチュ

…耳に届いてくる粘着いた音。
揺れる、熱い、…たまらない。

姫子の両手首はそれぞれ男たちに掴まれ、熱く硬いものを握り、動かされていた。
目前の男とは別の男たちが直ぐ近く両脇に侍り、女の柔らかな掌を使って自慰をしている。
指が濡れていく。
いやらしく膨らんで脈打つ肉塊。


「はぁ、はぁー、薬入ってんのに、この女、すっげぇ締め付けてくる…っ。あー…イク、イク…ッ、出る…っ!」

「あ…っ、あ、あ、アー…っ、あーあん…っ、はぁっ、はぁぁ…ぁー…あぁんっ」

「うぅ…っ、あ、ハァッ、い…イク…っ!」


小刻みに腰を揺する。
やがて呻き声と一緒に、その腰は思いっきり突き出された。

――ビュルビュルビュル…ッ!

濡れた姫子の膣内のその奥で、男は躊躇なく射精した。

びゅっ、びゅるっ、ビュー…ッ

ドロリとした精液が子宮口を濡らす。
出し尽くそうと腰を揺する男に遅れて、姫子がビクビクと仰け反った。
ねっとりと淫猥にうねる。
膣内のペニスにしゃぶりついている。
ぼんやりと開かれた瞳は、視点は定まっておらず、ふらふらとさまよっていた。


「おい、終わったんなら退けよ、もうガチガチなんだって!」


その声が合図となったのか、性欲に忠実なケモノたちが姫子へと群がった。

いくつもの腕が姫子へと伸ばされ、胸を揉み、柔らかな肌を撫で回す。
布切れが引っかかっていたような衣服は全て剥ぎ取られ、いやらしい裸体を獣の眼前に曝された。
アルコールとセックスで色付き、おさまらない火照りを持て余し、汗ばむ素肌。

姫子を俯せに横たわらせる。
腰を抱えて引き寄せた男が、硬く勃起したペニスをあてがい、背後から性急に繋がってきた。


「ああ〜〜…っ」


ズンッ、と深く繋がり合う性器。
挿入に悦ぶいやらしい女の声。
熟れた場所を擦っていく熱い塊。
硬い肉が内側を広げ、深く、何度も貫く。


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