姫子はベッドでするセックスより、車の中でするセックスの方が好きだ。
車を趣味にしている男は多いし、過去の恋人たちも車好きがほとんどだった。だが、そういう男は「汚れるから」とカーセックスを嫌がる。
そのため、今では特定の恋人は作らず、出会い系サイトを利用して姫子は欲求を晴らしていた。

『マイカーを持っている方、車の中で大人の遊びませんか?ゴムありでお願いします』

サイト内の掲示板に、県名と移動可能な市をいくつか記入し、「直ぐ会える人」と条件をつけてメッセージを書き込む。
カーセックス出来るなら、相手は誰であっても気にはならない。太っていても、年がどれだけ離れていても、車内でセックスする興奮より重要な事はないからだ。
サイトのマイページに送られてくるメールを吟味して返信をし、チャットで待ち合わせの場所と時間を決める。
やってきた男と顔を合わせ、お互いに合意を確かめ、姫子は躊躇いもなく車に乗り込んだ。


「カーセックスって俺は初めてするけど、わざわざ指定して募集かけるくらいだし、姫子ちゃんは好きなんだ?」

「うん、好き。ハマっちゃって…すごい乱れちゃうんだよね」

「へぇ…今日はそんなエッチな姫子ちゃんと遊べるわけだ。楽しみだな」


軽く話しを交わしながら、器用な男の手は、運転しながらも姫子の足を撫でた。
車内でもセックスしやすいようにと、姫子が着ているのはマイクロミニのスカートだ。
その頼りないスカートを指で押し上げて捲り、潜り込ませた手が内腿に触れる。
姫子の上がった息が熱くこぼれ、自ら足を広げて不埒な指を受け入れた。

ドライブと称した移動はそのまま夜景スポットを通り過ぎ、人気も車通りもない、林道の茂みへと止められた。

ライトもエンジンも切れば、広がるのは、しん、と静かな暗い世界。
シートベルトを外した男が身を乗り出し、姫子にキスをする。
舌や唾液を絡ませあう間、男の手はいやらしく体を這っていった。その指がサイドで結ばれていた紐を見つけ、解いてそのままショーツを取り去ってしまう。
彼女の開かれた両足の狭間に潜った手が蠢き、小刻みに揺れ、粘着いた水音をたてていった。


「姫子ちゃんの体、エロいよね…。もうこんなに濡れてるじゃん…」

「んぅ…ぁ…っだって…興奮しちゃう…」


姫子も自分のシートベルトを外し、手を伸ばして男の膨らんだ股間を包んだ。
手のひらの下でビク、ビク、と動くのが愛おしくて、ベルトを外そうと指を動かす。
男も手伝ってベルトとジッパーを下げ、下着から勃起したペニスを取り出した。その砲身を指で上下に扱く姫子の肩を抱き寄せ、耳朶や頬、唇、首筋に舌を這わせる。
チュ、チュ、と音をたてて肌に吸いつきながら、ねっとりと恥部を掻き回して虐めた。


「もう入れていい…? 俺のチンコ、痛いくらい勃起してるの、わかる?」

「うん…、私も、おちんちん欲しい…」


邪魔な靴を転がして、スカートも全て捲り上げて尻を出す。
バッグからコンドームを1つ取り、パッケージを破って男の硬い肉塊につけていく。


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