人気のない北校舎。
背徳へといざなう教師の手を取ってしまった姫子は、ふらふらと彼の根城に足を踏み入れる。

──ガチン。

鍵の閉まる音が廊下に小さく響いた。



 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



湿った吐息がこぼれる。

口内をねっとりと蹂躙する吉野の舌は、否が応でも姫子の興奮を高めていった。
唾液が口内で混ざり合い、飲み込みきれずに唇の端から溢れ出る。
禁断を匂わせた不埒な行為のせいか、舌に感じる唾液はどこか甘い。
舌先が歯列の裏をなぞり、上顎を舐め、姫子の舌先をキュウッと吸った。

( …こんなの、本当はイケナイ事なのに…。もっとされたい…もっとして欲しい… )

姫子の従順な反応を見て、啄むようにバードキスを与えながら、吉野は彼女のブラウスの釦を外していった。
ブレザーごと袖を腕から抜き取られ、気付けば上半身はブラジャーを残して素肌を晒していた。
その頼りない布地も、手慣れた手付きで取り払われる。


「長谷川さんは敏感なのかな? ほら、もう乳首が立ってる」

「…っあ…、や、やだ…」

「大丈夫、感じるのは恥ずかしい事じゃないよ。さあ…力を抜いて……先生に全て見せてごらん……」


柔らかな声色が脳を支配していく。
吉野の囁く声はまるで催眠術のようだ。
姫子の体からゆっくりと力が抜けていくと、吉野は「良い子だ」と優しく微笑んだ。

机の上に座らせた姫子の正面に立ち、キスで性感を煽りながら柔らかな胸を手のひらで包む。
固く立った乳首を指で何度も弾かれ、内側に籠もる熱が温度を上げていく。
濡れた舌先で転がされ、姫子はか細い声をもらした。


「気持ち良さそうだ…。こっちはどうかな?」

「あっ …や…せんせっ」


吉野はゆっくりと姫子を横たえる。
スカートを脱がされ、ショーツも脱がされ、上靴や靴下さえ床に落とされて姫子は全裸にされた。
いくら人気のない北校舎とはいえ、まだ校内やグラウンドには人がいる。
それに加え、全裸の姫子とは違い、吉野の衣服は乱れてすらいない。
わずかに残っていた理性が、姫子の身体をカッと熱くさせた。


「ああ、良かった。濡れているね…トロトロだ…」

「せ…先生…っ」


少女の狭間は赤く熟れ、潤っていた。
まだそれほど経験をしていないのだろう、綺麗な色と形の襞だ。
吉野は愛液で指を濡らすと、ぷくりと主張する突起を押し上げた。


「ひ…っ! や、あ…っ、ンッ」

「こら、ダメだよ大きい声は」


吉野の指が濡れた膣内に入ってくる。
姫子は震える息を吐いた。
頭の中で、心の中で、吉野の名を何度も呼ぶ。
探るようにグチグチと蠢くと、吉野はわずかに指を折り曲げて抜き差しを繰り返した。


「っ、ん、んっんっ!」


時おり手首を捻るように角度を変えて掻き回し、姫子の若い内壁を開拓するように好い場所をしっかりと教え込む。
感度が良いのか、あっという間に濡れそぼった姫子の恥部に、吉野の指を伝って愛液がだらだらと垂れていった。


「もう良さそうだね…」


十分に柔らかくとろけた媚肉から指を引き抜くと、吉野は自身のベルトに手を伸ばした。
ベルトを外し、スラックスの前をくつろげる。
勢い良くペニスが飛び出した。


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