002+: エレーミア・ルヴィニ

002+5: incubus × blue blood(貴族)

(屋敷の厨房から食欲をそそるような匂いが漂い始めた夕刻。専属使用人に起こされ、その手を借りてどうにかこうにか着替えを済ませたものの、まだ日が沈みきっていないのを体はしっかり感じ取って本調子とは程遠く、自室を出た後も意識を夢の中に飛ばして転びそうになっては慌てて現実に戻って来る繰り返し。それでも精気を貰えれば多少は活力もわくはず、と当主の姿を探し求め、時間帯を考慮してひとまず壁伝いに食堂を目指す途中、ばったり出くわした相手は屋敷の主人でもなければ使用人でもなく、それでいてどこかで見覚えのある顔に目蓋の落ちかけた目が開き)
ん……、あれ。おまえ、このあいだの夜会であった……? なんでいるんだ……?
(自分の覚え違いでなければ、先立って社交場で邂逅した存在がこの場にあることに丸い目をぱしぱし瞬かせ。そういえば今夜は会食の予定があると、自分を叩き起こしてくれた使用人から聞いたような、聞いていないような。ちょっと面識がある程度の相手、本来なら人見知りを発揮して逃げるか避けるかするものを、そうしなかったのはひとえに眠気のせい。まだ半分寝ているような顔で、口元に広げた手でも隠しきれない大きな欠伸を零し)
ふわぁぁ、……ごめん、おれ、さっきおきたばっかりで……。おなかすいたぁ……。




*設定参考
「晩餐会に招かれた(外見上)同年代のご令嬢/ご令息との再会」という初期イメージだったので、当PCの言葉遣いを砕けたものにしてあります。その点に目を瞑って頂けるようでしたら年上設定でも何でも!
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