この気持ちをなんていうのか

髪型、服装、お化粧…笑顔!全部大丈夫だよね。
待ち合わせ場所の近くのお店のショーウィンドウに映る自分の姿を
眺めながら確認する。

信号の先に見慣れた赤紫の彼の後ろ姿が見える

『凛ちゃーん。』
「………。」

あっれーおかしいな、反応がない。
信号が変わったのを確認し
彼のもとへ駆け込んでいく…

『凛ちゃーん!』
「……。」
『凛ちゃん睨まないでよ。』
「おい。」
『んー?』
「涼、いい加減にちゃん付けやめろ。」
『どうしてかなー?照れてるのかなー?』
「チッ…」
『あー!舌うちとかいけないんだー。ゆうちゃんにいってやろー。』
「あ、分かった。俺が悪かった。ほら行くぞ。」
『はいはーい。』

彼に助けてもらったあの日から
時間が合う時を見つけてはこうやって2人で会っている。
なんで…かはわからないんだけど。

彼と一緒にいる時間が心地いいからかな。それとも…
夢の中に出てくる少年の姿と彼の姿を重ねてしまっている自分がいる。
だからだろうか…




『今日はどこ行こうかー』
「考えてなかったのかよ。」
『えぇー、だってだって。』
「あー。」
『そういえば、ゆうちゃんに聞いたんだけど駅前に
新しいケーキ屋さんが出来たんだけど…』
「涼…」
『行きたいかなぁーって。』
「行くぞ。」
『やった!』


この気持ちをなんていうのかは
わからないんだけれども…


(いつか分かる日がこればいいと思う)

『あのケーキとこのケーキとそれとあれと…』
「おいどれだけ食べれば気がすむんだ…」





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