半宵_7

腰を引く俺に対し、遠ざかった分だけ近づいてくる先輩。
「ばーか、当ててんの」
「……っ、な、なんで……」
さらに逃げ腰になる俺を、両の手でがっしり抱きしめる。
「勃起したとこ見たいから」
今更だけど、やばい。背筋が寒くなり、頭の中ではどうしたらいいか必死に脳内会議が開かれている。

『やばいです!』
『勃起くらい良くない?』
『いや駄目だろ!』
『気持ちよくなりてー』
『もう逃げられねえよ』

……諦めるしかないのか。
「気持ちよくしてやるからさ、木島」
先端をくりっと擦られる。
『わーいラッキー』
黙れ脳内の俺!


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