拍手ログ_3
セイント・クリスマスはキリストの生誕を祝うものであって、年頃の男二人が部屋でやましいことをする行事ではない。
……しかし、俺の目の前にいるこいつの脳内はどうやら違うようだ
「ちょ、もういらねえって」
「そんなこと言わないで飲めよ。」
俺が酒に弱いことを知っていながら、西川はシャンパンを勧めてくる
こいつだけでもう一本あけてしまった。さすが飲んだくれ…じゃなくて、酒に強いやつは違うな。
「いやいや、これ以上飲んだら人格壊れるから。理性やその他諸々決壊するから」
必死に辞退したが、かえって西川は面白そうに「へえ?持田が理性失ったとこ、見てみたいなー」なんて言う。
「さぁ、飲め」
「意地でも飲むかよ」
「持田、こっち向いて」
「あ?…………んっ」
唇を塞がれ、隙間から流れ込む液体をつい飲み込んでしまった。
「美味しい?」
「っおま…これ酒」
「はい、二口目。」
またしてもキスをされ、互いの舌を絡めながらどんどん酒を飲まされる。何度目かわからない口づけの後、西川は名残惜しそうに俺の口内をなめて唇をはなした。
「どう?」
ぷつん、と何かが切れた。
ああ、だから飲みたくないと言ったのに。
書きためを加筆修正。この後はご想像にお任せします。120603