meetmee_1

※「木島くんと先輩」と「半宵」の間の話です



オープン前の朝礼。
「皆、あけましておめでとう!今年もよろしくね」
「おねぁしぁ〜す……」
働き方改革だかなんだかで、世間の目も厳しいのでこの店も元旦と翌日は休みとなり、3日からオープンとなった。
相変わらずバイトくらいしかやることのない大学生の俺は、眠い目をこすりながらせっせと出勤。それはこの、隣に立っている人も同じらしい。

「ね〜っむい、なぁ木島」
「俺3時まで眠れなかったっす」
あらやだ、というような手ぶりと表情をする先輩。
「一体なにを、いやナニをしてそんな時間まで起きてたのかねえ……」
「昼夜逆転ですから、ただの」
つっこむ気力もない。

「……ということで、今日も頑張りましょう!あ、あとファイルにシフト希望の紙あるので、2月分各自記入してくださーい」
店長が朝礼を締め、各々持ち場につく。

前菜の仕込みのために野菜を切る。無心に慣れる作業は好きだ。
「そっちあがった?」
「あとちょっとで終わります」
今日の厨房は社員が2人と、俺と先輩。ピークの前にもう一人バイトが出勤してくる予定だ。
「サラダオッケーです」
「了解、じゃあっちのカウンターでチキン手伝って」
返事をし、狭いキッチン内を移動する。

「ヘルプ入ります」
「おー、助かる」
先輩の隣に立ち、包丁を手に持つ。生肉の温度が、薄い衛生手袋を通じ指先を冷やしていく。
暫く無言で肉を捌いていると、先輩が口を開いた。


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