psi fantasy_5


「は、感じまくってんの……」
綺麗だと呟きたいのを抑え、鼻で笑う。
「……ぅ、許さんっ……からな……」
キッと睨まれても、こんな上気した顔では煽られるばかりだ。

「ていうかさ、手、疲れてきたからそろそろいっちゃってよ、っ!」

フェラを再開し、同時に口に入りきらないところは手で刺激を与える。追いこむように絶え間なく責めたてると、ペニスの脈動は一層速さを増した。

「っ、ぁ……くっ……!」

一瞬全身を強張らせたのち脱力し、どろどろと青臭い精液が流れ出てきた。

口から溢れそうになる量を飲み込み、尿道に残ったものまで吸いだす。臭いが鼻に抜け吐きそうになるのを堪える。

「命知らずだな、お前は……」
はぁはぁと荒い息のまま、魔人がこちらを見る。
「まぁな、おかげで全回復だ」
「勇者も名ばかりではないということか」
ふん、と鼻を鳴らし乱れた布を整える。俺の涎や体液でべとべとになった布を纏っている姿は、なんというか、とても卑猥だ。

「それじゃあ逃げさせてもらうよ」
「勝手にするがいい」
踵を返し洞窟に帰って行く魔人。

今度会った時はどんなことをしてやろうかと思いつつ、俺は次の村へと歩を進めた。


――あれ?知らない間に回復してる。ラッキー!


その後、回復ポイントと勘違いしたプレイヤーにより何度も洞窟を訪れることになるのを、俺も魔人も、まだ知る由もないのであった。


200102

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