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学園雪月花の言の葉
はいはーい！
私たち付き合います!!
華と言が手をつなぎあわせて皆に言う。
あからさまな嘘なのに、何処かにこの嘘を信じる華の幼馴染みが居たりするかもしれない。
言は言で、納得してないのか離せと大きな声で言ってるし。
華の隣で手を繋いでる月はそんな言を五月蝿いと耳を蓋したい気持ちで不快そうにしてる。
まぁ、こんな感じになったのは。
卒業くらい、皆で手を繋いで解散してみたいよね。って皆にそう言ったいつもの教室。
雪っていい提案するよね。と華が便乗して。
月がじゃあ、雪の手を繋ぐって歓迎して。
同乗した言が、近くにいた華に手を繋ぐ。
いい友達。
まだまだお世話になるから。
この卒業の終止符は一区切りであって。
これからもお世話になりますっていう感謝も述べるはじまりの日でもあるのかもしれないね。
ありがとう。
卒業生代表 雪
「雪、卒業生代表とかなんかちがうよっ！」
いきなり爆笑し始めた葉音。
自分の原稿を見て、第一声。
「私のキャラが何言ったの？」
幸代が飛び付いた。
葉音の絵本を見つけた幸代がファン一号だっていうのは今更なんだけど…月菜的には少し悔しい。
「だって、ただの出来事書いてるのに、雪視点でね？最終的な締めが卒業生代表って…！」
「自分で書いてるのに、葉音爆笑し過ぎだよ」
余りの声の大きさの葉音にジトメをプレゼントする。
葉音は月菜の機嫌が悪いのがわかってるのか、月菜の元に１枚差し出した。
「あ、れ？この絵柄」
「月菜がはじめて紹介してくれたイラストレーターさんから貰ったんだよ。絵本作家なりたてのとき」
「へ？」
「データ貰ってるし、月菜にあげる」
そう言った葉音は、月菜にいつものメンバーにしか見せない笑顔を向けた。
彼女の絵本のように柔らかで温もりを与えるその笑顔を。
いやまぁ、一言言うならば。
華と琴原は幸代や月菜の誘いを断ったのは残念だったけど。
二人で葉音を占領する日も悪くないなって。
紅茶を淹れた手で、雪月花の言の葉をめくった今日のお話。
=*=*=*=*=*=
篠目りく様から、サプライズをいただきました(°∀°)！
ファイル名が卒業でしたので、学園雪月花の言の葉ということで野々宮観点でお話を作らせていただきました！
絵本サイドと、葉音サイドで書かせていただきました！
こちらのイラストを頂いた時の野々宮の顏なんか、月と言に気持ち悪いって言われそうなにやけ顔でした。
篠目様ありがとうございました
ヽ|●´∀｀●|ノ
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Ｓｉｎｃｅ ２０１１／０６／２３ |