君がいるから大丈夫

ここは きぼうもなく ぜつぼうもない くうかん

きょうもまた ちちうえは ぼくのもとに いっぴきのポケモンを つれてきた
そのこはボールのなかにはいっている


「ちちうえ、そのこは?」


「私はもう貴方の親ではございません。ゲーチスとお呼びください、N様」


そうだった。僕はもう彼の子供じゃない

「それと、このポケモンは人々に虐げられてきた可哀想なポケモンでございます。」

そういうと、彼はボールを床に投げた
ポカンという音とともに周りが一瞬明るくなる


傷だらけのポケモンが出てきた

僕はポケモンにそっと触れる
途端にポケモンは起き上がり、僕に噛みついた

≪人が憎い。憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎いキライキライキライキライキライキライお前もだお前も憎い憎い憎い憎い!!≫

予想通りな反応だった

「そんなに怯えないで。僕は何もしない」
噛み付かれた手からはドクドクと紅いものが流れている
周りを見ると傷薬と包帯。ゲーチスはもうその場にはいなかった。

「僕はただ、君とトモダチになりたいんだ。……治療するから、染みるけど我慢して。」

タオルを手に取りポケモンの体を軽く拭いて傷薬を吹き掛ける
噛み付く力は強くなっていくが、そんなことはどうだっていい。
「僕も人間はキライだよ。君たちを傷付けるから…」


少し、噛む力が弱まった
≪お前、私の言葉がわかるのか≫
「うん。なんでかわからないけど。…だから少し待ってて、僕が大きくなったら君たちが安心して暮らせる、ポケモンだけの世界を作ってみせるから」


噛むのをやめて、申し訳なさそうに傷を舐める

≪お前の言葉、信じてるぞ。≫

「うん。」









『なんて事昔は言ってたんだ?』
「うん。でも今は名無子がいるからいいや。」

『あんた最低ね』

「なんなら二人だけの世界作るかい?」

『きしょい寄んな』

「照れてる名無子可愛い」

『死ねばいいのに』

「ふふ♪」

『こいつまじ』




今日も世界は平和です






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なぁにこれぇ
ピュアでイノセントだからこそ為せる技ですね!!

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四ノ宮ナナ

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