28
「買い物行くけど、来るか」
寝て起きて、次の日。銀さんにデートに誘われた。うん、デートじゃないね、調子乗ってごめんなさいって感じ。
「行きます」
扉を開けて、鍵を閉める。盗まれて困るものなんもないのにね。いや知らないけど。
「何買うんですか」
「色々」
うん。返事が雑。
「あ!」
「ん?」
「これ!…安い」
銀さんのユニフォームを見つけてしまった。あの流水紋?の模様のやつ。実は派手だよね、わりと。
「へー」
「似合いますよ絶対。買いだめしましょう」
「まあ、いいけど」
推しておいた。まあ別に私がなんも言わなくてもその内買うんだろうけど。でも、あの、インナーとかズボンも買うまでにどんな紆余曲折があるんだろうか。お洒落とか絶対気にするタイプじゃないのに。
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