×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -


01

家から徒歩2分のコンビニに行こうと、夜、Tシャツとジーンズで出かけた。コピー機に10円入れ、友達から借りたノートをコピーする。この店で中学時代の友達が働いているので、出くわさないか不安だったが、杞憂で終わったようだった。そういえば、私もあの子ももう高3。受験生だった。
冷凍庫の中のアイスに心を惹かれつつも、コンビニの自動ドアを出る。出たはずだった。
知らない街だった。歓楽街?そんなことあるわけがない。だってここは私の家から徒歩2分のコンビニで、ただの住宅街だったはずだ。夢でも見ているのだろうか。かつてないほどに現実的な質感を持った夢だった。
「なっ…」
首を回してあたりを確認していた時、遠くに高い建物を見つけた。ただのビルじゃない、あれは…。
あれは、ターミナルだ。
銀魂…?


prev next
back