『業火の向日葵』
もう、何と言いましょうか。まず最初に言うべきなのはキッド様の登場シーンですよね!何あれ、何であの人あんなにカッコ良いのおおおおおおおおおおおおおおおっ!
……って、思わず声に出して叫びだしそうになるのを必死の思いで堪えました、私。偉いですよね本当に。
とにかく作画の人たち頑張ったんだなあと、思わず賞賛したくなるくらいのスピード感にただただ圧倒されるばかり。
しかしすぐに追いつめられるも、そこはやはりキッド様。ちゃーんと逃げ道は用意して──って、どうでも良いけど新一に変装しすぎじゃないですか、貴方。劇場版は鎮魂歌以外、毎回新一に変装してるでしょ。
まあ声は変わらないから良いんだけど(←オイ)。
そして鈴木次郎吉さんが3億ドル(すごい)で落札した『ひまわり』が日本へと輸送される時に起こる飛行機事故。
あの時のキッド様の行動と言ったら、普通に考えて死ぬレベルだよね。何で平気なのあの人。
それ以上にあの状況でよく窓の外の人影に気づいたな園子。それもまたビックリだ。
さらに言えばあの状況でもキッドを追いかけようとした次郎吉さんにも驚いたが。
そしてキッド様が現れたと知り、急いで追いかけるコナン君。遠く離れたビルの屋上にいるキッド様なんて、普通に考えても見つけられないよね。やっぱり愛か(笑)。
キッド様も普通に見つけられてますしね! あの微笑みながらビルから落ちる瞬間、「後は頼んだぜ、名探偵」ってキッド様が言ってるのが聞こえた! 聞こえたよ私!(←妄想です)
どうでも良いけど、キッド様を見つけた時のコナン君は全く容赦がないよね。まあ手加減して捕まえられる相手ではない事は分かっているんだろうが。全力でサッカーボール蹴ってるよねえ。
まあキッド様もただでやられたりはしないけれど。しかし不思議なのは、どうしてゴム製のサッカーボールとトランプであそこまでの衝撃と言うか爆発(?)が起こるのだろうか……。
……とまあ、とりあえず輸送中の事故はこの辺で終わりにして。続いて登場したのが『ひまわり』を保管しておく金庫『鉄狸・改』。
ああ、テレビで『鉄狸』を放送したのはこのためだったのかと納得する間もなく思ったのは、「『鉄狸』改良しすぎじゃね?」。
何か、最初の『鉄狸』の面影が全くなかったんだけどそれは私の見間違いなのかどうなのか。以前のダイヤル式の鍵ではなく、電子ロックにしたのは果たして正解なのかどうなのか……。まあいいや、そこは深くツッコむのは止めよう。
そして場面は変わって探偵事務所。おっちゃんよ、何でそこでファンレターと言う発想が出て来るのか……。
だがその中にキッド様の予告状が入っていた時、コナン君がいない! ……と心配したが、要らぬ心配でしたね。ちゃんと後でおっちゃんたちと合流出来ました。
やはり怪盗と探偵は互いに引き寄せ合うのか(←違うと思う)。
ここで少し話は逸れますが、美術館での哀ちゃんとおばあさんの会話、すっごい好きだわ私。「悔いの無いようにする」と言った哀ちゃんが、もう素敵すぎて必見ですよ!
そして『ひまわり』を盗むと予告したキッド様の再登場──と喜ぶのも束の間、監視カメラのモニターを破壊していくのは流石にヒヤヒヤしました。『ひまわり』に傷ついたらどうするんだ、彼は。
まあでも盗むのは本当に一瞬でしたけどね、だが問題はその後の『取引』で。
あの場面、キッド様出て来る必要は無かったよねえ? あらかじめ下準備しておいておけば、後は時が来れば自動的に取引は完了するんだから。
何で出て来る必要があったんだろう。やはりコナン君に会いたかったからなのか(←絶対違うと思う)。
その後出て来たレイクロック美術館の説明やら、阿笠博士のダジャレクイズやら、『ひまわり』運送のシーンやらは特にコメントする事も無いので華麗に飛ばすとして。
ついに来たレイクロック美術館! そしてもう当たり前のように新一に変装するキッド様!(笑)
しかし何でしょうね、キッド様の予告カードの登場から美術館の火事まで恐ろしいまでにあっさり流れるように過ぎて行ったような気がするのは私だけか。
まあ今回の映画は『ひまわり』をめぐる攻防ですから、その背景にある殺人は流されちゃう運命だったのですねきっと。
ですがあの鍾乳洞を改造して作った美術館では、火事にでもなったらすぐに逃げなければならないのは分かってるけど。でもその中で『ひまわり』を救おうと戻ったコナン君はもちろん確信してましたよね。キッド様が今もなお『ひまわり』を救おうと奮闘しているだろうと。
そしてキッド様もコナン君の声を聞いた瞬間、驚いた様子でしたが、でもきっと彼はコナン君が来るという可能性も考えていたでしょうね。ううん、きっとそう。そうに決まってる(←オイ)。
それにしても二人がかりで救えなかった『ひまわり』を、蘭ちゃんは自慢の空手の腕前であっさり……。今回も蘭ちゃん最強伝説は更新されましたね。一体彼女の伝説はどこまで増えていくのだろうか。
彼女の伝説はどこまで続くのかは分からないが、これだけは言える。今回の『七人の侍』のうち、最後の七人目は小五郎のおっちゃんでもコナン君でもなく、蘭ちゃんであると(笑)。
どうでも良いですが、蘭ちゃんの声が聞こえた瞬間、振り返った二人の顔がめちゃくちゃ好きです(←どうでもいい)。
しかし何とかして『ひまわり』は救ったものの、周りは火の海。その窮地を救うのは良いが、ねえ、あの場面で名前出しちゃって良いのキッド様。
まあそれはともかく蘭ちゃんを庇うキッド様の横顔(正確には新一の横顔)がめちゃくちゃ素敵。自分一人でなら直ぐにでも逃げだせるのにその選択肢は選ばず、コナン君と蘭ちゃんを助けようとするキッド様がめちゃくちゃ素敵。
だがそれ以上にキッド様とコナン君の協力と言うか、あの多くは語らずとも通じ合うと言う二人の関係がああああああっ! もう、本当に最高ですよね!!
そしていよいよ事件はクライマックスへ。『ひまわり』を狙う真犯人を追いつめるくだりは盛大に飛ばします。どうでも良いですが今回勝平さんの声がたくさん聞けて私的には超幸せ。
コナン君の推理が終わると、最後は崩壊する美術館からの脱出ですね。
あの場面、普通にキッド様死ぬよね(2回目)。流石はキッド様、不可能も可能にするとか。
一方でコナン君は──、と言う本当にクライマックスの真っ最中でまさかの事態が。
何と市内で停電が起こりまして、ここで映画がストップしてしまったんです! ぅえええええええええええっ! まさかのこのタイミングでえええええええええええええっ! ……って、Twitterでも叫んでしまいましたが。
結局30分経っても復旧しなかったので、お金は払い戻しされました。そしてそのまま別の映画館へ行き2回目を観る羽目となった訳なんですが、まあ余談でした。
コナン君の脱出については多くは語りませんが、一言だけ言うなら「まさかあのアイテムがもう一度登場するとは思わなかった」ですね。まあ劇場版だからでしょうが。
その後コナン君が奇跡の生還を果たすのですが(果たせなかったら問題だ)、その時のキッド様の表情が、ああ、良いわ……。
そしてこの後、最後まで語られなかった真実が明らかになりますね。
この映画、主役は絶対キッド様だと確信しているんですが、影の主役はあの人だったんですね。何だかものすごい出世をしたな、でも個人的にはすごく嬉しい。
そして何よりも、ラストがキッド様のカットで終わるのが本当に嬉しかったです。
長々と書きましたが、まあミステリー的な要素ははっきり言って記憶に残りません。ですがキッド様が大好きな私にとっては十分満足のいく作品となっています。
私は少なくともあと2回は観に行くでしょうね! キッド様に会いに!
どうでも良いですが、コナン君でも哀ちゃんでも良いから、博士の背中の貼り紙、早く剥がしてあげなよとツッコミを入れたのは私だけではないよね。
それでは長々と私の感想につき合って頂きありがとうございました!
2015.04.18 21:15