「……ぁっ、んぅ、」


星を見に行ったその先で、柳生を抱いた。けれどそれだけではお互いに治まらず、俺の部屋に戻るなり再びお互いを求めあう。

一糸纏わぬ姿の柳生が、俺の腹の上で踊る。自分の体重でより深く貫かれているのだろう。俺をくわえた柳生は自分の好きな場所を見つけたのか、先程からその場所に俺自身が当たるように動いている。

まるで、俺を使った一人エッチ。


「柳生、気持ちいい?」

「ぁっ、……ん、あぁっ!」

「そこ、好き? 良い顔しとる。でも……ここも好きじゃろ?」

「ぅあっ、んんっ、にお、くん……っ」


無防備な胸元を、指先でくすぐる。

扇情的な声音が空気を揺らして、柳生が俺をきつく締め付けた。

柳生自身に触れてその先端の窪みを撫でると、背を反らせて柳生は鳴く。上下すると硬さを増すそれに、限界が近い事を知る。


「やっ、嫌です、……っ、仁王君っ!」

「何が?」


首を振るだけの柳生を無視して、そのまま追い詰める。不意に下から突き上げれば、柳生は勢い良く白濁をこぼした。

力を無くした柳生が、俺にもたれてくる。

その体を抱き締めて髪を撫でてやれば、ぐったりとしたままの柳生と目があった。

どちらからともなく唇を重ねて、互いにいたずらっぽく笑い合う。

この瞬間が、俺は好きだ。いつも以上に、気持ちが通じあっている気がして。


「どうしました?」

「好きじゃ、柳生」


一瞬、目を白黒させた柳生は、次の瞬間にはおかしそうに笑う。

私もですよ、と喘ぎがちな小さな声が聞こえた。





〜fin〜






*09/08 21:30
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