最後に「小さい口ね、可愛いわぁ〜っ」と鳥肌な発言をされながら、グロスを塗られる。
目、開けて良いわよとルッスーリアに言われ、なぜだかゆっくりと目を開ける。目の前には満足げなルッスーリアと、どこか楽しそうなベル、興味津々な表情のマーモンとスクアーロ。
……いつ正面に回って来たかなんて気にしない。そして1番後ろで腕を組んでこっちを見ているレヴィは幻である。うん、あれは幻。
「やだ!さすがアタシね!すっごく可愛いわよ!」
『え、それは私が?ルッスが?』
「お前に決まってんだろぉ!!」
叫んだスクアーロを見つめればハッと口を紡ぐ。耳まで真っ赤だ。なになに、どうしたの。
『ねぇマーモ…』
「あれだね、なまえは普段から化粧とかしなくていいよ。たまにするから良いんだよね。」
マーモンさん?何をおっしゃっているのかしら?なんだかみんなの様子がおかしいような……。
『ベル!なんかみんなが、』
「こっち見んな!!」
……あぁ?今なんて言ったこの王子とやらは。思いっきり負のオーラ満載の目でギロリと睨めば、ベルは顔を逸らしている。
なんだかよくわかんないけどすごくムカついた。
『ベル、こっち見なさいよ!私の顔が見れないって言うの!?』
「ちげーし。そんなんじゃねぇっつの…。」
『じゃーなんなのよ。』
「その…なんつーかさ、」
『うん?』
「ほら、あれだよ…」
『なによ。』
「まー、可愛いんじゃね、みたいな……」
『……。』
「あー!王子だっせぇっ!」
『ギャー!なんでナイフ投げるのよ!!』
ミラクルマジック
彼も素直になっちゃった!
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なんぞこれ。
そしてボスごめん
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