小ネタ | ナノ


 さらにひどいにおう/庭球

「そういえばさ、先週の日曜に私仁王君見かけたんだ」
「えっ、そうなんか!?声をかけてくれれば良かったんに…」
「だって、彼女みたいな女の人と一緒に居たから」
「!?」
「でも、確かその前に見かけたときの人と違う人だったんだよね」
「や、そ、それは…、深い事情があっての…」
「仁王君って女の子にもてるんだね!」
「…!」

・・・

「軽い男と思われたじゃろうか…」
「何を今更言ってるんですか仁王くん」
「ああ、もう駄目じゃ……確実に軽蔑された……」
「そんなに落ち込むぐらいなら女性を弄ぶのはもうやめたまえ」
「……今からやめても、一度ついた印象は拭えんじゃろ…。のう、柳生」
「なんですか」
「俺がもし死んだら、遺骨はあの海に捨ててくれんかのう…」
「何馬鹿なことを言ってるんですか。そろそろ練習が始まりますよ」
「はぁぁぁ…………」

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ヒロインには悪気も悪意もまったく無い



2010/11/19 22:00
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