可愛い恋人が日課のジムから帰ってきた。仕事終わりに1時間ほどジムに行って、むっちむちの身体に汗で服を貼り付けて帰ってくる。
ーーあんな身体見せつけちゃって。
部屋に恋人がいるのに、汗ばんだ肌や尖った乳首を惜しげもなく見せつけてくるんだから、モロに股間に来る。ムラムラしてきた。
素でやってるところがずるい。もうちょっと危機感持ってよと言いたくなる。

恋人は俺と視線が合うなり、嬉しそうに笑った。何そのかわいい顔、犯したくなる。

「おかえり」
「ただいま、遅くなってごめん」
「いいよ、気にしないで」

部屋に真っ直ぐ向かおうとしていた恋人、光輝くんは声をかけた俺のいるソファの方に寄ってきた。俺はソファに膝立ちで、手を伸ばして、彼を迎えてキスをする。

「んっ……はぁ、っ」
「あ、んんんッ…んっ、あ、あ」

やや熱があるような温かい彼の唇に舌を押し込むと、少し恥ずかしそうにちょっとだけ口を開ける。
そのあと、鼻にかかったような息を漏らして抱きしめてくる手が震えていて、笑いそうになる。

何というか、彼は感じやすい。男らしい身体と顔つき、性格も懐広く優しいし正義感もある。でもキスをすると途端に快感に顔を蕩けさせる。多分本人は気付いていないんだけどね。
じゅ、と彼の舌を吸い上げてやらしく音を立ててあげると、胸がぴくぴくして、更に顔を赤くする。かわいいなあ、堪らないなあ。

赤くなって酸欠になりそうな光輝くんは、つうっと糸を引いた唇でちょっとぼおっとしたあと、俺が見ていることに気付いて狼狽た。それからバタバタ部屋の方へいなくなった。うん、可愛い。

光輝くんはあんなに性格も顔も男前で格好いいのに性的なことには奥手で初だ。流石に童貞では無いらしいけど、付き合って一年、同棲して半年経つのに未だ手を出してくる気配がない。大切にしたい、っていう告白の言葉通り何だろうけど、いじらしいというか、こっちも男だからドンときてくれて構わないのに。
しかも光輝くんは、あんなにキスで顔をとろんとさせる割に自分のことをタチの方だと思っているらしい。

だって、前にセックスしないの?って聞いたら、男同士は初めてだし裕也に痛い思いさせたく無いから勉強してから、とか言われた。
吹き出しそうになるのを堪えて変な顔になったくらいだ。

光輝くんは、ネコだよ、根っからの。すぐメスの顔になるんだからさ。

そんなことを思いながら、作っておいた麻婆豆腐を火にかける。麦茶を用意して、ポケットからいつものように粉末を取り出すと、1人分だけそれを入れる。よく眠れる、睡眠薬。
週末の楽しみだ。




「はっ……ん、ぅ」
「最近はもうちょっと身体撫でられただけで先走り出るようになったね」
「あ、ぁ…あー…っ」

語りかけても、睡眠薬で既に眠っている光輝くんは当然答えない。
週末、明日が休みの日の金曜日に、毎回睡眠薬を盛るようにした。疲れているから利きやすいし、多少腰の痛みがあっても仕事がない分休みの間に癒えるから。

ご飯を食べ終えて、ゆっくりソファに横になったらもう、光輝くんの意識はあっという間に落ちていた。
しばらく声をかけて、眠っているか確認した後、横向きだった光輝くんの身体を何とか仰向けにして、膝立てた足の間に入る。
手始めにお腹やむちっとしたお尻、太ももを撫でていくとすぐさま光輝くんのちんこが反応している。スウェットのパンツを持ち上げて、窮屈そうにしている。

初めて睡眠薬をもった時は、全身撫で回して何とかお尻に指一本入れて手コキしただけだったのに、今はすぐえっちになってもうお尻の穴をひくひくさせている。これ、普段の時もこんな風にひくひくなっちゃうのかな。それってめっちゃエロいな。

服を捲し上げて、割れた腹筋にキスをくる。すぐそこにはもう完全に勃起して、既に筋肉の割れ目にとろとろ垂らしているちんこがある。
試しに手を伸ばして、指先で軽くなぞるとぴくんっと揺れて、またとぷっと先走りを吐き出す。つうっと糸引くその光景に思わずゴクリと喉が鳴る。

「うわあ…エロすぎない?」

はじめはこんな事なかった。撫でるだけで気持ち良くなることなんて無くなったのに、もう身体が覚えてしまったらしい。撫でられたあと、お尻を責められるって。気持ち良くなるって、寝ていてもちゃんと覚えているのかも。

どきどき、動悸がする。そっと手を伸ばして、つんと立ち上がった乳首をくりっと捻るとちんこがぴくって震えて、またどぷりと先走りを垂らす。色の綺麗なのが汁塗れになっているのがこれほどイヤらしいなんて。光輝くんって最高。

乳首を親指の腹で撫でながら、もう片方を、ひくつく欲しがる穴の方へ忍ばせる。
くちゅ、という音がして先走りの汁がもう穴のとこまで垂れている。指先をほんの少し押し込むだけで、一気に温かいナカへ指が入っていくんだから、光輝くんエッチだよ。

じゅぷっ…ずぶ…っ

「ぁっ、…ああっ…んぅ、」
「寝ているのにこんなに喘ぐけど、いつか起きちゃいそうだなあ」
「ふっ、ぅう……ん、ん、んっ」
「まあ、睡眠薬だし大丈夫か……へへ、それにしても、ナカどろっどろだね。光輝くんってば、こんなお尻してるのに、俺のこと抱こうとしてたんだ」
「は、ぁっ…あ、ぁ、あっ!」

指を三本も頬張る穴を叱るようにどちゅんっとナカを突き上げると、腰ががくんっと震えて「ぁ、あーーーッんあっ!」と喘いで、光輝くんは簡単にイった。
もちろんちんこは触っていない。でもびくびく震えて、胸を突き出しながら、その口からはだらしなく舌を垂らしている。格好いい人をこんなにも下品にしている背徳感が堪らなくなる。これだからやめられなくなっちゃう。

「…服汚すとこだったね、いつからお尻でそんなイけるようになっちゃったんだろうね」

もちろん俺の仕業。
恋人に薬を盛って抵抗出来ない相手をこうして調教している。お尻で感じるような人にしてしまった。勝手に、こっそり、本人の預かり知らないところで。
いつか、起きている時セックスするんだろうけど、その時光輝くんはどんな反応をするんだろうか。そう思うとわくわくが止まらない。

胸の真ん中まで飛んだ精液をすくって、乳首に擦り付けると白濁に汚れたピンクのいやらしい乳首の完成。それを指で摘んで弾いて弄ると、光輝くんの息がすぐに荒くなって、男らしい太い首を仰け反らせて甘い声を出す。

「は、ぁ、んっ…」

今度は乳輪から、つつ、と指先でゆっくり辿っていく。核心に触れず、くるくるとなぞると、焦らされた胸が左右に振れる。それも避けて繰り返すと、胸がソファから浮くほどに突き上げている。仕方ないなあ。

くりっくりっ
ぐにっぐにゅっぐにっ
精液に塗れた指先で摘みあげれば、

「あ、ぁ…っひ、あっ!」

濡れているせいで、指先から乳首が逃げていく。だから爪先でカリカリカリっーー引っ掻いてやったら、光輝くんは掌をぎゅうっと握りながら仰け反った。

「あッーーっ!んっ、あ、ぁ、あ゛!」
「こんなとこで感じるんだから、服とか擦れたらあんあん言っちゃうでしょ。ジムとかみんな血走った目で光輝くんのこと見てるんだろうなあ」

くにゅっぐにっぐにっぐちゅっ
かりッかりかりかりッ

「うあっ、はぁっ…ん、く、んぅっんっ!」
「あー、なんかそう考えたら腹立ってきた。今度一緒にジム行こうね光輝くんが誰のものかみんなに知らしめておかないと、俺夜も眠れなくなっちゃう」
「ぁ、あッ!………はぁ、ああぁッ!」
「あーもうナカ挿れちゃっていい?セックスしちゃっていい?ネットで調べて勉強してたのぜーんぶ無かったことにしちゃうね」

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