『あらウソップさん、どうかしたんですか?』
相変わらずお嬢様を演じるナマエ。
平然としているが、表情に少し疲れが感じられる。
「ナマエもういいよ」
ウソップは思わずナマエの肩を掴んだ。
『え…ウソッ…』
「女らしくすんのはナマエの勝手だけどよォ、おれの前では素でいろよ」
『……?』
首を傾げるナマエに、ハァっと溜め息をつくウソップ。
「だーかーらァ、お前はお前でいいんだよ」
少し照れた顔のウソップを見て、その意味が伝わってきた。それと同時にナマエの顔がパッと明るくなる。
『うん!もうしないっ!』
素でいいよ
(あら?お嬢様になるのやめたの?)
(やめたの!)
(思ったより早かったわね)
(だってあたしはあたしなんだもん)
(…ふーん、良かったわね)
(え、何?)
(んーん、何でもないわ)
(あら?お嬢様になるのやめたの?)
(やめたの!)
(思ったより早かったわね)
(だってあたしはあたしなんだもん)
(…ふーん、良かったわね)
(え、何?)
(んーん、何でもないわ)