その事に悲しみ嘆いたアルカは人間達に知恵、そう魔術を教え
人間達を率いてアルテミシアと戦った、これがヒストリア戦争だよ
最終的にアルカと人間が勝ってアルテミシアは自分の楽園を作り
そこで眠り続けたのさ
アルカも海の底の神殿でアルテミシアが目覚めるまで眠るんだ

そして人々は繰り返し歴史を紡ぎ続けた、アルカとアルテミシアの
神話が途切れぬように生き続け歴史を繋げたんだ

セシリーアの先祖、イヴァラータ家と花恵の母であるノスタージャ
そしてメルクリース国王ラヘル・メルクリースは
アルカ本人に魔術を教えてもらったとしてとても強い魔力を持っており
国を作って母なる神、アルテミシアを見張っていたんだ
まあセシリアの両親と兄は才能が無かったのか反乱により死んでしまうんだが
一人になったセシリーアは女王となりノスタージャと同盟を組む事により
軍事に力を注ぎ強国となったわけだ今のイヴァラータが
軍国なのはそれがきっかけって事

そして誰も気づかない所でアルテミシアが目を覚ました
その事に誰よりも一番最初に気づいたのがセシリーア女王だったのさ


「セシリーア女王はアルテミシアに戦争をしかけた
それが《この世界をひっくり返す程の大戦》って事」
「でもセシリアは負けてしまった・・・、だから処刑されたの?」
「そう、今の民はアルテミシア自体を神として信仰しているからね
平和主義だったセシリーアが急に狂って女神を殺そうとしたと思われているよ」
「でもセシリアは何故アルテミシアに戦争をしかけたの?確かにアルテミシア
が目覚めたらもう一度生命を滅ぼそうとするかもしれないけど、戦争に負けて
反省しているかもしれないのに・・・、」

「さあ?それはセシリーアしか分からない事だよ、だって、ノスタージャ
も今は行方不明でメルクリース王国もここ数年国王の姿が見えてない
って噂だ、だから、アルテミシアの事を知る人間はもう楽園にはいない」


篠さんはそういうと写真を本に挟み紅茶を飲み干す
長く話してしまったねと笑うと魔法で本を本棚に戻した

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