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お互いの自己紹介の様なものを簡単に済まし、
真太郎の幼馴染である事、部活中に熱中症になってしまった事、ここで休んでいたらうっかり寝てしまった事、
そこに真太郎が来て起こしてくれた事等々を半べそを掻きつつも何とか説明を終えると、
「そっかー。じゃああれじゃない?何ていうんだっけ?」
「分っかんないのかよwww」
「うっさいわ馬鹿。今思い出すっつの」
「あー思い出せない!!真太郎ーこういうの何て言うんだっけ?
タイムトラベル?タイムトリップ?タイムパラドックス?あれ、これもなんか違うな・・・タイムマシン?」
「・・・・・・タイムトラベルであっている気がするのだよ」
「ふーん。つー事はこの子はゆりかちゃんが居なかった場合の真ちゃんの知り合いって事になんのかー」
「そっちでもなーんか真ちゃんの事だから大変な思いしてそーwwwww」
「確かにwwwきみ、透ちゃんだっけ?」
「あ、ばぃ」
ずびっと鼻を鳴らしながらあわてて答えると、
「そしたら、透ちゃんも俺達張りのかなりのハイスペックになるよなー」
「あー確かに。同感だわー」
はい、これで鼻でもかんでさ、落ち着いて。半べそ掻くより笑ってる方がいいよだ何て男前な発言をされて照れていると、聞き覚えのある声が遠くから聞こえる。
と思ったら、真太郎目がけて凄い速さでパイナップルが飛んできた。だが、それに気が付いた真太郎はさっさと避けており、パイナップルは高尾君へ直撃。
「!?いってぇーーー!!?」
「ざまあwww」
「おいっ!!おーまぁえーらぁー!!いつになったら休息から戻ってくんだよ刺すぞっ、てえ!?」
宮地さんだー。あぁ、また背が大きい人が増えた・・・。
「おい、お前泣いてたのか。大丈夫か?」
「宮地さんすいません、でもちょっと問題が発生してまして・・・」
そして宮地さんも巻き込んだ作戦会議が始まった。
★ ★ ★
「はぁ、そりゃなんつーか。お前は平行世界の緑間の幼馴染で、
うっかり転寝したと思ったらタイムトラベルかましたって事で大体あってるか?」
頭をガシガシと掻きつつ今起こっている事態の確認をする宮地さん。
「あの、自分が言うのも何ですが随分皆さんあっさりしてません?」
「え?何、透ちゃん嘘でもついてたの?」
「いえ、喋ったことは全部真実ですけど・・・」
「ならいいんじゃねぇの?」
あ、ヤバイ。さっきとは違う意味でまた泣きそうだ。しっかりしろ、私の涙腺。
「因幡っつったけ?熱中症にかかってたんならほら、これでも食ってろよ」
宮地さんがさっきからずっと持っていたビニール袋の中からキュウリとトマトを出してくれた。
木村先輩から貰ってさっきまで冷蔵庫で冷やされていたそれを大人しくもらい、
ぽりぽりもそもそとキュウリを齧っていると
「何かお前和むわー。良い食いっぷりだし木村にも見せてやりたい」
容姿が整っている宮地さんに微笑まれながら頭を撫でられて照れていると、ゆりかちゃんが納得がいかないと抗議の声を上げた。
「宮地さん日頃私を女子扱いしないのに透ちゃんは女子扱いするとか何なんですか!?」
「は?ここの何処に因幡以外の女子が居るんだよ。高1の日本人で180のやつとか女子じゃねぇだろ。
つか、そんなの女子って言わねえよ」
「宮地さん、そこまでにしといてやってください。ゆりかも少しは大人しくするのだよ」
「あー確かに見てると和みますね。小動物っぽい感じ?」
「そりゃ、皆さんパッと見私より20cm以上身長が高いし、何故か私だけ座ったままじゃないですか。
小動物とか初めて言われましたよ」
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