どんなに切望しても
俺が俺である限り
君が君である限り
道は決して交わらない
過去に一度
たった一度だけ
俺と君の重なった視線
確かに時間が止まった
それはほんの一瞬なのか
長い時間だったのか解らないけれど
交わらないはずの君との出逢い
君はもう覚えていないのかもしれない
それでも俺の心には鮮やかに刻みこまれた出来事
忘れない 一生
忘れることなんて出来ない
忘れてなんかやるものか
願うのは勝手
思うのも勝手
例え罰が与えられたとしても
あの時のことを宝箱に入れておこう
誰にも取られないようにしっかり鍵を閉めて
俺が俺である限り
君が君である限り
同じ時は決して過ごせない
ただ一つ
君へ願いながら今日もまた
俺の世界は開かれる
今この瞬間も
どうか君が笑っていてくれますように
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