許さないでいて
と
貴方は言った
電話越しの貴方の声
何処か硬い声で
それでも言い切った後の
息を吐く見えないはずの貴方の心に
安堵の2文字を見つけてしまったことを憶えている
優しいあなたの残酷な願い
多分 最初で最後の願い
許すも許さないもそんなこと
私はどうでもよかった
それでも あの声が何度も蘇る
ねぇ
イトシイヒト
私が許さないでいれば
あなたはいつか帰ってきてくれるのだろうか…
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