聖王（オンライン領主）T
リク：オンライン領主,主人公が俺TUEEEEする話＆まだ詳しい人物像や聖王陛下との関係性の分かっていない二つ名持ちキャラとのお話のリクを合わせましたｍｍ
月が闇に沈んでいる。
幾万もの死霊が犇めいていた。
怨嗟の声と瘴気が渦巻き、空は黒く重い暗雲が立ち込めている。
・・・その戦場にシュレイザードは立っていた。
ことの始まりは遺跡発掘を行っていたヴィジュグレナード国の発掘隊が古のネクロマンサーを地下から呼び起こしてしまったことであった。古の巨大な悪意を前に、ヴィジュグレナード国は国民全てが死霊に憑りつかれ死霊兵に成り果てた。
ネクロマンサーは本来は死体を使役するものだが古代ネクロマンサーは生者ですら、死霊を取りつかせることで意のままに操る術を持っていたのである。
その数、数十万。
国王、皇后、王太子、姫の安否は不明…絶望的な状況だった。
また老若男女、何万もの人々が死を恐れぬ殺戮兵になった故に…周辺諸国への被害は甚大なもので、人々は恐怖に慄いた。
女子供であろうと関係なく人を殺すために襲いくる兵たち…人間だったものは、当初全く予期しない時に諸国の国境付近の村々を襲ったのだ。
やっとのことで連絡をとりあった諸国連合軍はによって五芒星結界を行い、ヴィジュグレナード領地になんとか死霊兵を押し込めたものの、それを行う前に多くの犠牲を出してしまった…ヴィジュグレナードに面した各国の国境沿いは″滅んだ″と囁かれる程に。
今はなんとか諸国が総力をあげて抑え込んではいるが、元々彼等が封印を得手としている国ではない。
いつ封印が破られ国の中枢に死霊兵が進軍するかは分からず、ネクロマンサーによって一帯の勢力図は塗り替えられるであろうという時、死地に立たされた諸国の王たちは聖都に住まう聖王・シュレイザードへ助力を嘆願したのだ。
…そして聖王はそれに応えた。
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