マルコとティーチが逆行でバトル話
『逆行してるのはマルコ&ティーチ→サッチを守りたいマルコとヤミヤミの実が欲しいティーチのバトル話。拍手米より』

注・カオス&バルス(・Д・人・Д・´)!!





こうなることは分かっていたような気がする。
時を過去に遡って・・・あの顔を見た瞬間から。
多分、俺はこうなると・・・分かっていた。

*****

「どこに行くんだよい?」

闇夜の甲板を人目を避けるように歩く人影に、
マルコは船の壁にもたながら声をかけた。

気配を殺していたマルコに気付かなかったのであろう、その影は僅かに肩を揺らす。
そのまま、ゆっくりと振り返って現れたのは・・・ティーチだった。

マルコはその蒼の瞳で鋭くティーチを睥睨する。

*****

もしも今日、今夜にティーチが動かなかったら俺はどうしたのだろうと思うんだ。

過去を逆行した俺の中には、確かに仲間だったティーチと敵だったティーチが存在している。

だから今日という日、今夜・・・

サッチが死ぬ全ての始まりの災厄の夜にティーチが動かなければ俺はどうしたんだろう?

でも俺がすることなど決まっている。

*****

「どこに行くんだよい?」

ふたたびマルコは先程と同じ言葉をティーチにかけると、ティーチは困ったようにポリポリと頭を掻いた。

「ちょっとサッチに話があってなぁ」

きっとヤミヤミの実に関することなのだろうとマルコには分かってしまい。
彼は凭れかかっていた壁から背をはなすと、ティーチと真正面から相対した。
自然とマルコの双眸が鋭く細まる。

「やめとけよい」

思ったよりも切り捨てるような冷たい響きになった声に、何か感じたのだろうティーチも鋭い光を瞳に宿してマルコを見ていた。

「俺には夢がある、それには必要なんことなんだ」

だがその言葉をマルコは黙って聞くわけにはいかなかった。

血塗れのサッチ。
血塗れのエース。
血塗れのオヤジ。

その全てが・・・ティーチの行動の先にあるのだから。

「それは夢じゃなくて・・・野望じゃないのか?
野望はそれこそ沢山の犠牲の上に成り立つものだ、そんなもの意味ないじゃないかよい!」

潮の音があふれている・・・海の音だけが響いてる甲板で。

一秒か、一分か、時が過ぎて。
ティーチの肩が揺れた。

最初は微かなそれは、哄笑。

「ゼハハハハハハハハッ!!!」

闇が広がっていく。

「甘い!!甘いなぁ!!!」

そしてティーチはギラギラと瞳に激情を滾らせてマルコを見ていた。

「マルコッ!!!それでも男か!!
せっかく再び時代を巡る機会を得て!!
今度こそ世界を手に入れる!!!!!
その願いこそ男に生まれた意味ってもんだろうがっ!!!」

その言葉に含まれた、驚愕の事実は『逆行』の運命を辿っているマルコだからこそ気付いたことだった。

ゼハハハハハハハハッ!!!

瞬時にマルコは理解した・・・してしまったのだ。
このティーチは、自分と同じだと。

「ティーチ!!お前!!」

ザワザワと背筋が泡立つ、危険だ。
こいつは、このティーチだけは決して野放しに出来ない。

「まさか自分だけが過去に戻ってきたとでも思ってたのか?それは随分と都合がよくないか?マルコ?」

ニィッと欠けた前歯を見せて悪童のように笑うティーチにマルコは臨戦態勢を取る。

「ゼハハハハッ!!すぐにサッチを殺してヤミヤミの実を奪ってやる!!」

ティーチの声にマルコは思いっきり甲板を蹴り、手を不死鳥へ変幻させて空中へ飛び上がった。

「そんなことはさせねぇよい!!」

たとえここで自分が死んでも。

優しい未来を。

願いたい。


FIN


<後書き>
そしてバトル訳ですねv
これ書いてる時…7割がた書き終わった時に途中でデータ飛んで凹みました;
もうお腹一杯で管理人はこの続き書けませぬ(てへ☆・ω・)
皆さん脳内で補完してくださいネv(笑





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