「でも、その…気になってる人は、います…。」
ちづちゃんの言葉にえっ?ってなっちゃった。
それってオレの知ってるヒトぉ?
だったらソイツ潰さなきゃなぁ。
…ん?でもちづちゃんって最近オレとしか一緒にいないよねぇ?
会った感じでも他の男と喋ってる様子もなかったしぃ。
「それってぇ、もしかしてオレだったりする〜?」
冗談だけどぉってちょっとだけ期待を込めて聞いたら、ちづちゃんがコクンって頷いた。
………………………え、マジで?
思わずジッとちづちゃんみたら俯いちゃったぁ。
でも見えた耳が真っ赤になってて、嘘じゃないみたい。
なんつーかぁ、運命感じちゃうんじゃね?
ちづちゃんもオレのコト気にしてたとかチョー嬉しい。
あー、オレ顔赤くないかなぁ?
「ホントにオレぇ?」
「う、うん…。」
これってオレも言うタイミングだよねぇ。
「ちづちゃん、オレねぇ…ちづちゃんのコト好きだよぉ。」
「ぇ、」
「あ、もちろんLIKEじゃなくてLOVEの方だよ?」
「ぁ、え?えっ??」
ちづちゃんの顔が赤かったのから、真っ赤になっちゃった。
なんかケムリとか出てきそー。
よしよしって頭を撫でてあげたらチラッって見上げてくるしぃ。
上目使いされちゃうとオレヤバイんだってー。
しかも涙目とかダメでしょー!
「ちづちゃん、お返事はぁ?」
「えっと、あの…っ」
「オレのコト、スキ?それともキライ?」
きゅって手を握ったら少しだけ握り返してくれた。
「………すき。」
すごぉく小さな声だったけど、オレ耳がイイからバッチリ聞こえちゃったもんねぇ。
「オレとちづちゃんってば両想いだったんだぁ。嬉しいねぇ。」
「〜〜っ、」
「照れてるの可愛い〜!」
「ぎ、銀二くんっ、」
抱き締めて、ちっちゃな体をオレの腕の中に仕舞っちゃう。
こーすれば他のヤツらに取られないもんね。
まぁ取らせる気なんてないけどぉ?
ちづちゃんの額にちゅってキスしたら恥かしかったみたいで顔隠しちゃったぁ。
でもオレの胸に顔寄せてるから結局オレ得なんだよねぇ。
「ちづちゃん。」
「は、はいっ。」
「ずーっと一緒にいようねぇ?」
「…ぅ、うんっ!」
笑ったちづちゃんの笑顔が花みたいにキレイで可愛くて、オレはまたちづちゃんをギューッて抱き締めた。
偶然かもしれないけどさぁ、ちづちゃんが隣りの席でよかったなぁ。
これからもよろしくねぇ―――…千鶴。―― Fin.Prev Novel top