「ッは…はぁ…」

肩で呼吸をしながら、真っ赤な顔でぐったりと横たわるニナの頬をするりとなでる。もう数回絶頂を迎え、その刺激ですらビクビクと痙攣する俺のものが飲み込まれているそこ。
それに加えて、体中に咲いた赤い花を見ていると腰をまた動かさずにはいられなくなる。

「ンう、あッ！ろ、ロぉっ」
「リタイアには、まだ、早ェぞ…っ」

ぐぷんと水音を立ててさらに奥へと入り込むと、びくびくと震えるニナの腰。
あぁ、クソ。
もっとめちゃくちゃにしてやる

「アぁっ、ちょ、また、おっきく…ッんん！」
「は…悦んでんじゃねェよッ」
「ち、がッ…ふァ、ん！」

ガツガツとさっき見つけた良いところを何度も突いてやると、ニナは弱弱しく俺の腕を掴んで必死に首を横に振る。

「やっ！だ、めェ！！」

きゅっとナカが締まるのが分かり、ニナが絶頂を迎えそうなのを察する。
そこで俺は、必死に「だめ」というニナに従ってやることにした。
先ほどまでぐちゃぐちゃにされていた腰をぴたりと止めると、最高の快楽という餌を目の前で奪われたニナは、体を震わせながら俺を睨みつける。


「ンだよ、…だめっていうから、止めてやったんだろ」
「…ローの、いじわるッ…！」


性悪、バカ、アホと罵声の言葉を次々と放り投げてくるが、俺は愉しくて愉しくて仕方がない。
睨みつけたところで、正直者のニナ体は、イきたくてしょうがないと言いたげに俺のものをぎゅうと締め付けて離さない。

そんなニナも可愛くて仕方がねェ。
ゆるゆると腰を動かしてやれば、嬉しそうに喘ぐ。

「ふッ…ア、ん…！」

俺を欲しがれ。
そしたらもっと気持ちよくさせてやる。
そう敏感になった耳元で低く囁いて、ねっとりと舌を這わせてやると、びくびくと肩を震わせて、どんどんと快楽に溺れていく。

たまんねェ
理性なんてもんはもうとっくになくなっているが、自分の感情がどんどんニナに飲み込まれていくのが分かる。

感情的になって、とうとう口に出してしまった”好き”という言葉。
縁もなければ、性でもねェと思っていた。
だが、俺がニナを気に入っている、というだけではなく、そういう感情を持ち始めていることに気が付くのは早かった。
だが、ニナがここの生活に慣れ始めたと同時に始めた俺の”ワガママ”で、ゆっくり進めていたコイツの”攻略”も、もう叶わねェもんだと思っていた。
だから、まさか俺にその言葉が返って来るとも思っていなかった。

もう、ニナは俺のモンなんだと思うだけで口角が上がる。
どんだけ絆されてんだ俺ァ…


「なァ、どうしたい。ニナ」

そう声をかけると、快楽で涙がいっぱいに溜まった瞳を俺に向けて、両手を広げて首に腕を巻き付ける。俺の顔を引き寄せると、小さくて柔らかい唇を俺のに押し当てる。


「も、ッと…ちょーだ、い、ロー」


俺を相当煽りたいらしい。


「っひゃ、ああァ！！んぅ、ロ、ォ！」
「あァ…好きなだけ、くれてやる…ッ」

「は、ッあ！き、もちッぃ…！」


俺の首に抱き付く腕にさらに力を込めて肌をすり合わせてくるニナの首に、がぶりと噛みついてやる。
今まで以上に中が締まって、一際大きな声を上げるニナ。

「か、まないッでェ！！」
「の、割には絞めてんじゃねェか」
「うぅ、っふあァ！だめ、だめッ」

首、鎖骨、顎下
吸いついて痕を残して、噛みついて歯形を残す。
俺のモノだと主張するそれらが、ニナの白い肌によく映える。
びくびくと震えるニナから、絶頂が近いことを察して、今度は一番奥の内壁を擦って、さらに腰を打ち付けてやる。

「ああァ！！っ、あう、アッ！ィ、っちゃ、う！」
「あァ…最高に可愛い…イけよ…ッ」

とろけた瞳で俺を見つめるニナの唇にかぶりつき、舌を絡めて口内を舐めまわしてやれば、快感に溺れ、涙を流した。

「ッ！ふ、ぁアッんんン！！」
「ッ、…」

絶頂を迎え、中が一気に収縮する。
俺その締め付けに、そのまま欲を吐き出した。

絶頂したまま、舌を絡めとり甘噛みし、最後にちゅ、と甘くキスを落としてやる。
びくんと肩を震わせて腹を跳ねさせたところを見ると、

「ク…キスでイった？」
「〜〜〜〜ッち、がっ！ン、ぅ…ッ」

喉で笑いながらずるりと俺のものをぬけば、切なげに喘ぐニナにまた口角が上がる。
俺の表情を見て、にさらに顔を赤くしたと思えば、ニナの手によって覆い隠された。


「ニナ」
「う〜〜うるさいうるさい！ローのバカ！」

「怪我が治ったら、もっといろんなことしてやるよ」


そう言ってちゅ、と顔を隠す手の甲にキスを一つ落としてやると、ニナは背中を向けて布団をかぶってしまった。
愛おしさが胸に押し寄せ、布団の上から頭をポンポンとしてやると、まだ潤んでいる目が布団から顔を出す。
じぃ、と俺をしばらく見つめると、

「…すき」

と小さな声で言った。

「あァ」と返事をして額にキスを落とすと、満足そうに微笑むニナ。
俺のものになった実感がまた湧いてきて、にやけそうになる顔を今度は俺自身が覆い隠す。
照れてるの？とか、余計なことを言って顔を覗き込んでくるニナをぎゅうと抱きしめて、もう一度合わせるだけのキスをした。








生命線を重ねて








ぬくもりを抱きしめる



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