ふたりの愛しい日曜日
「…肌白いよな、お前」
「…今?」
じ、と如何にも真剣な顔で私をまじまじと見下ろすゾロ。見下ろされているということは、彼にベッドに組み敷かれているわけなんだけれど。どんなタイミング、という話題にムードの欠けらも無い、と少し呆れる。
「俺と比べたら全然だぞ」
「そりゃ、ゾロと比べたらね」
「……目立ちそうだな」
「?そんなことないけど…」
うちのメンバーから言うと、ナミはもちろん色白だし、サンジだって…だから目立つ、なんたことはないと思う。と、考えていると、ゾロが首元にじゅ、と吸いよって来た。
「ッん、」
「……」
離れては違うところに、吸い付いては離れ、吸い付いては離れを繰り返す。首元、鎖骨、胸、お腹……少しずつ服を剥ぎ取られてその行為を繰り返される。その度びくびくと体を跳ねさせることしかできない私は、それに抗うことなくいた。すると、ふと私の体を見下ろして口角をニヤと上げた。
「…ほら見ろ。…目立つぜ」
ツツ、と脱がされた体のラインを指でなぞられる。そういうことか、と今更理解しても遅い。身体中キスマークだらけ。赤い花が咲いている。
「っ、もう…服選ぶの大変なのに」
「知るか。」
「最低っ…ンぅ!」
胸元に再度吸いよってきたかと思ったら、べろりと先端を舐めあげられる。急な快感に肩を跳ねさせると、満足気に口角を上げてがぶりと食べられる。口内で好きなように弄られ、下腹部が疼き始めた。
「ァ、ッゾロ…っ」
「腰…浮いてんぞ」
「ちが…っふ、ぁん!」
ぐ、と下腹部を指で押されると疼き始めた中がゾロのものを欲しがってびくびくと反応する。下着の上からゾロのしっかりとした指がぐりっとなぞって、ゾクゾクと電流が走った。
「ぐちゃぐちゃ」
「…っるさ、い」
「余裕だな、」
余裕なんて、あるわけない。
貴方に抱かれているのに。
そんなこと、言ってあげないけれど。
「んんッ!は、ァんッ」
「クク……そんなに欲しいのかよ」
まだやらねェ、と笑って指をぬるりと侵入させてくる。そのまま容赦なく私の弱いところをぐりぐりと刺激してくる。その度私は叫び声に近い喘ぎ声を上げることしかできない。
「ひァっ!あ、んッ!」
「ココ、好きだろ」
「あァッん!す、きっ」
「イけ」
わざと低く耳元で囁く。それに弱いのもよく知ってるから。ゾロは、ずるくて、カッコイイ。
びくびくと体を跳ねさせて一度達すると、ずるりと指が引き抜かれて、今度は目の前にゾロのものが差し出される。私は熱く硬くなったそれを指で撫でて、舌先で先端を舐め上げた。そのままそれを繰り返していると、くぐもった声が頭上から聞こえてきて、ゾロが気持ちいいんだと悦びを感じる。もっとそれが聞きたくて、ぱくりと咥えてやると、微かにゾロの体が震えた。
「は………ッう…」
「…ン、ふぅ、は」
「……ッ、もう、いい…」
「んんっ」
「いいから、離せ…っ」
ぐ、とおでこを押されて口からゾロのものが離れてしまう。もっとゾロの余裕のない顔が見たかった、なんて頬をふくらませていると、下着の横側から私の秘部へ宛てがわれた。
「食うならこっちで食え」
「…っん、」
ぐぐぐ、と一気に押し込まれたと思えば、最奥を突き上げられ漏れ出す声。ぐりぐりとわざとそこに押し付けてくる。
「や、っら、めェっ!」
「駄目じゃ、ねェだろ」
「だめ、ッ!んんッ!ァ、んう!」
優しく、強く、ただ押し付けてくるだけの行為なのに、それは今の私には刺激が強すぎるくらいで。ビクンと体を跳ねさせるまた1人で達してしまった。ゾロは「ほんと好きだな」とまたそこを刺激しようとしてくるものだから、胸板をどうにか押して待って、と懇願する。
「ひ、っ…ィた、ばっかり、」
「知るか、っ」
「はぅ、ッん!あ、ふうぅ…ッ」
私の願いが届くことなく、ゾロの腰が前後運動を始める。硬いそれが私の中を何度も何度も擦り、私に快楽を押し寄せてくる。腰を打ち付ける音と結合部が擦れる音が私の耳も侵食していく。
「ぞろ、ッあ、ッぞろ!」
「っ、ニナ…」
名前を呼ぶとそれに答えるように唇にかぶりつかれる。獣のように貪り尽くされそう。熱い吐息が口から漏れて意識が朦朧とする。
「はッ…あんッ、ふ…ァ!」
喘ぐことしかできない私に、腰を激しくさせながら体中にまたキスマークを残していくゾロ。俺のものだと主張するようなそれに私の気持ちを高めさせていく。思わずきゅ、と締め付けるとゾロのものがそれに答えるよう大きくなる。
「……煽んなッ」
片足を持ち上げられ、更に奥へと大きくなったそれが打ち付けられる。届いたことのないようなところを攻めあげられ、自分でも分かるくらい、ゾロのものを締め付けて離さない。
「ァあっ!ン、ィちゃうっ!ぞろ、イく、ッ」
「…ッ…あァっ…出すぞ…」
「イ、……ッひ、ァあっ!」
ドクドクと熱いものが私の中に流れ込んでくる感覚。それをまるで飲み込むかのように、私の中もびくびくと収縮を続けている。私は肩で必死に息をして、しがみついていたゾロからすとんと離れる。ゾロも欲を吐き出し終えると、ずるりと抜いてそのまま私を見下ろしている。
呼吸が落ち着いてきてゾロを見上げると目がぱちりと合ったとき、ゾロが小さく、呟いた。
「…….綺麗だな」
「……へ」
あまりにストレートな言葉に驚いて目を丸くすると、しまった、と口を抑えて顔を赤くするゾロ。なにそれ、と私も吊られて顔を赤くするとゾロは「忘れろ」とそっぽを向いてしまった。
そんなゾロにきゅ、とまた下腹部が疼いてしまって私はその背中にもう1回、と抱きつくのだった。
ふたりの愛しい日曜日たまにはいいでしょう?
──────────────
蘭さんよりキリ番リクエスト
ゾロ甘裏夢でした。
12月末に頂いていたリクエストだったんですが、ようやく書くことが出来ました…!
何でしょうね…ゾロって、オープンすけべじゃないですけど、無自覚に、でもオープンに独占欲を出しちゃうタイプな感じがするんですよね。無自覚がポイントです。笑
例えば、ローは意図的に出すタイプで、サンジは意図的にあまり出さないタイプってイメージ。
今回はそれをたくさんのキスマークで表現してもらいました!甘夢になってますかね…?
リクエストありがとうございました!
[
back]