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「……ミ、ナト…?」

「クシナ!」


ぼんやりとした頭を起こし暫し思考停止。私の部屋?私のベッド?ドアップミナト。…ドアップ?


「あわー!」

「ど、どうしたのクシナ!?まだ、どこか悪い?」

「っ///」


長い前髪を分けられたと思ったらオデコとオデコがごっつんこ。


「熱は……ないみたいだけど、顔、赤いねクシナ。大丈夫?」


ちょっと意地悪な笑みを浮かべながらクシナの顔を覗き込むミナト。クシナと云えば可哀想に朝から美形に攻められ耳まで真っ赤である。


「だだだだいじょ、うぶ…だってばね///」

「そう?…昨日はクシナの熱高そうだったから無断で泊まっちゃった」

「あり、がと//」


つまりは、一晩中クシナはミナトと一つ屋根の下にいたということになる。好きな人と一緒にいれて嬉しいやら。寝顔を見られて恥ずかしいやら。迷惑を掛けてしまって申し訳ないやら様々な思いが込み上げてくる。


「そう言えば、明日からテスト期間だよね」

「え、」

「…クシナ……まさか」

「テストの存在……忘れてた」