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いつもの休日。ミナトの家でごろごろと過ごす。ミナトはお昼に使った食器を洗っている。


「………」


慣れた手つきのミナトに感心する。料理もそうだけどミナトってば器用。まぁ、料理は私の方が上手だから、作るのが私で片付けがミナトという役割が知らず知らずのうちに成立しちゃったというわけ。


ピンポーン♪


「あれ、お客さまかな?」

「ごめんクシナ、今手離せないから出てくれない?」

「はーい」


泡だらけの手をしたミナトに返事を返し玄関へ。玄関を開けるとそこには同い年くらいの女の子がいた。


「あれ?ミナトじゃないんだ?えっと、ミナトいる?」

「え、………あ、うん」


え、ミナトのことを呼び捨て??ミナトの周りにいる女の子はみんなミナトのことを"ミナト君"って呼ぶ。となると、この女の子とミナトってば親しい関係ってことだってばね!?


「あ、ミコトじゃないか!」

「うん。これ、前に借りてたCDね」

「ゆっくりでよかったのに」


急に現れたミナト。どうやら洗い物が終わったらしい。じゃなくて、ミナトもこの女の子のこと"ミコト"って呼び捨てだった!


「じゃあ、ミナトまたね」

「うん、また」


ガチャ、と静かに閉まった扉。この後、クシナは勢いよくミナトに………抱きついた。